株取引の最大の悩み事は「どの銘柄を買おうかどうか」ではないでしょうか。話だけを聞くと魅力的に見える銘柄もありますが、蓋をあけてみたら、まったく上がりもしない平凡な銘柄だった…という話も少なくありません。
また、そもそもの話として準備できるお金があまり無いのに、その資金いっぱいを使って1つの銘柄を狙う。というのはよくありません。最初はあまり高額のものには手を出さず、少額投資から始めていってみましょう。
今回は、初心者の方に特におすすめしたい銘柄をご紹介していきます。
目次
初心者には不向きである銘柄を紹介しておきます。それはズバリ「ジェットコースター株」です。「ジェットコースター株」とは、遊園地にあるジェットコースターのように、株価が急上昇した銘柄のことを指します。徐々に上昇している様子ではなく、一気に乱上昇しているような銘柄がこれに当たります。
この株をもしも急上昇する前から持っていた場合、莫大な利益を生み出したことでしょう。そういう意味ではとても魅力的に見える「ジェットコースター株」ですが、「ジェットコースター株」と分かるのは「上がった後」です。今後、更に上がるかどうかは誰にも分かりません。
そしてなにより、急上昇した後に一気に急降下する、という恐怖のパターンもよくあります。ジェットコースター株はボラティリティが大きくなっている分リスクの高いので、安易に手を出すのは危険です。まずは優良株を探して、利益を少しずつ出して株取引に慣れていく事が肝心です。
株トレードを始める時、最初に行うのは銘柄の選択ですが、これがなかなか難しいと思います。業種も価格も千差万別のためです。
そこでまずは練習として、割安のものからピックアップしてみるのが良いと思います。例えば1株200円の株を100株買ったとしても、投資総額は20,000円です。その後、株価が下がって180円になったとしても、売却によるリターンは18,000円ですので、2,000円しか損していない事になります。元々が安いため、万が一損失した場合にダメージが少なくて済むのです。
「安ければ買い!」という事ではなく、「こんな感じか~」とひとまず慣れるために価格の低い株を単元株(つまり100株)買ってみましょう。
また、せっかく買うのですから「その株はどれくらいの価値なのか?」を算出してみても良いでしょう。以下の数式から、株の割安感等を算出できますので参考にしてみてください。
PERという指標は、株トレードではよく使われる指標の1つです。1株あたりの利益から株価の割安性を判断する指標です。
計算式:PER=株価÷純利益
この数値は低いほうがよいと言われており、目安としては「10倍以下なら割安」という判断基準とされています。
PBRという指標も、株トレードではよく使われる指標の1つです。株資本から株価の割安性を判断する指標です。
計算式:株価÷BPS
この数値も低いほうがよいと言われており、目安としては「1倍以下なら割安」という判断基準とされています。
RSIは、終値ベースで上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのかを計測しようとする指標です。一般的には、株の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を判断するための指標になります。
計算式:RSI(%)=(値上がり幅の合計)÷(値上がり幅の合計+値下がり幅の合計)×100
この指標は、50%がフラットな状態で、70%以上は「買われ過ぎ」、30%は「売られ過ぎ」という判断が一般的です。つまり、「RSIが70%以上・・・売り」「RSIは30%以下・・・買い」となります。
それでは実際に、検索をしてみましょう。
さきほど紹介したRSIとPER,PBRをスクリーニング検索で利用します。それぞれをタップし、検索条件に追加します。あとは、条件指定が出てくるため、優良株を検索するために、PERを10倍以下、PBRを1倍以下、RSIを30%以下に設定しました。
入力が終わると、この時点で「検索(52)」という表記に変わります。つまり、この条件にマッチする株が52銘柄あるという事です。実際この条件で、検索をタップしてみます。すると検索結果には条件を満たした銘柄の一覧が表示されます。
例えば上記の例ですと、ダイワ自動車の株価は21,400円です。100株買うとすれば200万円の資金が必要になります。これだけ大きな金額ですと、株価変動に応じた利益増減が大きくなりますので、資金の少ない人が手を出したら「ハイリスク/ハイリターン」になります。
これは「初心者だから」という事では無いのですが、大穴狙いのギャンブルではなく、安めの優良株を買ってまずは株トレードを馴れきましょう。低資金でも買える銘柄はいくつもありますので、実際に探してみましょう。