株式会社ソーシャルインベストメント

株の逆指値注文の便利な使い方

株売買時の注文方法に、「逆指値」という方法があります。

通常よく用いられる注文方法は、売買金額を指定する「指値」と、その時点で取引されている価格で売買する「成行」ですが、それではこの逆指値はどのような方法で、どんな使いみちがあるのでしょうか。

実は逆指値は、感情に流されて機械的に売買をおこなうことが難しい我々人間にとって、とても便利な注文方法なのです。

目次

人間には機械的な売買が難しい

我々人間には、流されやすく、意志の弱い面があります

この株価以下で買おうと決めていたのに待ちきれずに買ってしまい、結局高値掴みをしてしまった。
・この株価以上になったら売ろうと決めていたのに、いざそうなると欲が出てさらなる上昇に期待してしまい、結局急落して売れなくなってしまった。
・この株価以上になり上昇トレンドに乗ったら買おうと決めていたのに、待ちきれずに買ってしまったが、結局上昇トレンドには乗らなかった。
・この株価以下になったら損切りしようと決めていたのに、損失確定が嫌で再上昇を待ってしまい、結局下落を続け塩漬けになってしまった。

このようなケースは、投資家ならば誰しも一度は経験済みなのではないでしょうか。

もちろん、その過ちを二度と繰り返さない人も、逆にそういう失敗をよくしてしまう人もいるでしょう。

しかし、多かれ少なかれ、人間にはこのようことをしてしまう性質があるのではないでしょうか。

決めたとおりに、機械的に売買すればよいとはわかりつつも、感情的になりそれができなくなってしまうのが、人間でもあるのです。

逆指値注文の使いみち

そんな時に便利なのが、注文方法のコントロールです。

一定以下の株価で買い一定以上の株価で売りたい時には「指値」が、株価を忘れてすぐに売買すべき時には「成行」が便利です。

そして今回の主題である逆指値は、株価が一定以上になったら買い、一定以下になったら売るための注文方法です。

先ほどの例に照らし合わせると、株価が一定以上になり、上昇トレンドに乗ったことを確認してから買いたいという場合に、逆指値買い注文をするのが便利です。

一方、株価が一定以下になったら損切りをしたい場合には、逆指値売り注文が便利です。

上昇トレンドに乗るのを待ちきれずに買ってしまうことと、損切りできないことを防げるのが、逆指値注文なのです。

世界一の投資家と称されるウォーレン・バフェット氏は、「辛抱強さや冷静さは、知能指数より重要かもしれないと私は思っています」と語っています。

確かに、一時の株価の変化や自分の感情の変化に流されず、決めたことを確実に遂行する能力が、投資には求められます。

そして、それをサポートする方法の1つとして、逆指値注文は有益なのではないでしょうか。

逆指値注文のしかた

なお、逆指値注文の場合、指定した価格で実際に売買が執行されるわけではありません

逆指値は「トリガー」とも呼ばれ、「その価格になったら注文しますよ」という合図になります。

したがって実際の売買価格については、買い注文も売り注文もともに、指値で指定するか、成行にするかを選択して注文を出します。

以下の画像1をご覧ください。

*画像1(SBI証券の取引画面より)

320円の逆指値買い注文で、315円の指値での執行を指定しています。この場合、一度株価が320円以上になり、その後315円に下落して初めて、買い注文が執行されます。

なお、このように逆指値と指値の間にギャップがある場合、売買が成立しない可能性もあることには注意が必要です

続いて以下の画像2をご覧ください。

*画像2(SBI証券の取引画面より)

300円の逆指値売り注文で、成行での執行を指定しています。この場合は、株価が300円以下になればすぐに成行注文が執行されます。

確実に売買を成立させたいならば、このような逆指値成行注文が適しています

以上の点を考慮しながら、逆指値注文を上手に使いこなしてください。

逆指値注文で感情に流されない売買を

我々人間は、決めたとおりに、機械的に売買すればよいとはわかりつつも、感情的になりそれができなくなってしまいがちです

しかし、注文方法をコントロールすることで、それを回避することができます。

例えば、株価が一定以上になり、上昇トレンドに乗ったことを確認してから買いたいという場合には、逆指値買い注文をするのが便利です。

また、株価が一定以下になったら損切りをしたい場合には、逆指値売り注文が便利です。

なお、逆指値注文の場合、実際の売買価格を指値で指定するか成行にするかを選択する必要がありますので、その点は考慮する必要があります。

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