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空売り比率からどのようなランキングがわかるのか?

空売り信用取引の売りから入る取引です。保有のない株式を売却するので、空売りと呼ばれています。

その信用取引の空売り比率が多い銘柄をランキングした指標があります。

空売り比率はどのような比率なのか。ランキングからどのようなことがわかるのか。また、どのような場合に参考とすればよいのかなどを紹介したいと思います。

信用取引をしている人だけに必要な指標だけでなく、場合によっては現物の取引をしている人にも参考になる指標となる場合があるかもしれません。

目次

空売り比率ランキングとは

空売り比率は、売り注文全体の代金から、その売り注文の内、実際に保有している株式を売る実注文と空売り注文とに分けて、空売りの注文がどのくらいあったのかの割合になります。

信用取引の空売りをする目的とは、将来株価が値下がりすることを予想して利鞘を得る目的や、保有の株式の値下がりを予想し予め空売りすることで保有株の値下がり分をヘッジ(損失の回避)することもあります。

空売り比率が高いほど、売り注文の中の現物売り(実注文)より、空売り注文が多くなっていて、その銘柄の信用取引が活発になっている・過熱感があると考えられています。

空売り比率が多くなるということは、その株式の値下がり、もしくはすでに下がっていることが予想されます。

また、信用売り残などと合わせてみることで、場合によっては将来の買いの圧力(値上がり)も考えることができます。

空売り比率が高くなってきたら考えたいこと

空売りは信用取引なので、信用取引をしていない人には関係ないと思われがちですが、同じ銘柄の場合だとその銘柄の過熱感などを図る目安にすることができます。

貸借銘柄が空売りができる銘柄ですが、貸借取引であっても空売り規制が入る場合もあり、取引できる銘柄が限られています

そのため、現物で取引をする場合でも空売りができる銘柄なら、空売り比率を注意してみることで、よりその株式の動きを知ることができます

信用取引で空売りをする場合には、必ず決められた期限内(無期限信用の取引もあります)に決済をする必要があります。

方法としては、反対売買の買い戻しと呼ばれる方法と、もう一方の方法としては、手持ちの株式を現渡し(保有の株式を渡すこと)する方法があります。

空売りの取引が活発になってくると、株式には限りがあるので、貸し出せる株式が少なくなってきます。そうなると、貸株注意喚起などの対象銘柄になることがあります。

取引は普通にできますが、将来的に貸株が不足すると、逆日歩や空売り禁止などの規制となる場合も考えられるので、空売りをする人にとっては注意が必要な銘柄になります。

また、信用取引だけでなく、現物取引をする人にとっても場合によっては株価の急な変動が起こる可能性もあり、注意をする必要があります。

空売り比率ランキングから推測できることは

空売りは、保証金や規制の範囲内において何回も取引ができるため、取引が活発になるということはそれだけ回転率も高くなる可能性もあります。

空売り比率の高い銘柄などは、あわせて空売り残回転日数などを合わせてみることで、より過熱具合を実感することができるでしょう。

空売り比率ランキングの指標だけ見るのではなく、空売りに関する指標など他の指標と合わせてみることで、株価の動きの予測に役立ちます

空売り比率ランキングの高い銘柄は、値下がりするような要因があるのか、一時的に加熱しているだけなのかなどをニュースや他のテクニカルチャートなどを合わせてみることで、取引のタイミングを掴む方法として活用することができます。

過熱している銘柄を狙って取引をしたいという人には、参考となる指標のひとつとなりますが、空売りをする場合は、空売り規制逆日歩などに注意しながら取引を行う必要があります。

また、加熱している場合は、将来的に規制が入る場合もある可能性も出てくるので、注意して様子見にするという判断を出すこともできます。

一つのランキングだけ見るのではなく、複数のランキングやその銘柄のファンダメンタルズ、テクニカルチャートを合わせてみることが、株価の予測や取引のタイミングをつかみやすくします。

まとめ

空売り比率ランキングは、売り注文の代金の合計のうち、空売り注文だけの代金と全体との割合の比率を出した指標。

空売り比率が高いほど、その銘柄の株価が値下がりするという予測ができる。

空売りの過熱感がある場合に、合わせて回転率やニュースなどの別の指標を合わせてみることで、取引のタイミングをつかみやすくことができるようになる。

空売り取引が過熱するすると、規制の対象や逆日歩の発生などもあるので、注意が必要。

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