勉強、スポーツ、趣味、何をするにも適性がありますよね。教わらなくても出来てしまう人は適性に優れているのですが、同様に株式取引にも適性があるのではないでしょうか。
上手く売り抜ける人、いいタイミングで買える人。それは運が良いのではなく、株式取引の適性を有しているのではないでしょうか。
身近な言葉だとセンスのある人とも言えます。センスは英語のsenseで、感じ取る力、微妙な変化を察知する力を指します。
それでは株で利益を出す為に必要なセンスとは何でしょうか?
本記事では「利益を出している株式投資家に共通する3つのセンス」を具体的にご紹介しますので、どうぞ自分に該当するところがあるかチェックしながらお読みになってください。
それでは参りましょう。
目次
新聞やニュースで報道される内容を例にとりますね。
2020年8月13日 富士通は2020年までに事務所の50%を削減し、新しい時代の働き方として、定期代支給を廃止し、スーパーフレックス勤務の導入、在宅勤務の補助金月5,000円支給を発表した。単身赴任者はテレワークと出張で対応可能な業務であれば、単身赴任を解き、自宅勤務を認めることも併せて発表された。
この記事から次の想像ができるほど「行間を読む力」があると言えます。
これが短時間でできればできるほど「行間を読む力」があると言えます。
敢えて興味と書きましたが、四季報やIRの決算資料だけで企業価値を計ることは非常に難しい作業です。そのあたりの難しいことは監査法人にお任せするとして、投資家目線で把握しておく数字を理解する必要があります。
PER、PBRといった代表的な指標がありますが、これも業種によって目安となる数値が変わります。
では、決算書のどこを見るのか?となりますが、これも企業体質によって膨らむコストが違いますし、一概に評価することは難しいと言えます。
企業を数字だけで把握することは難しいので、数字に興味を持つことが重要になります。
例えば、コロナの影響を受けた会社が四半期決算で、売上が減少し赤字になったとします。
その際に「販管費」を確認します。そして、半年後に売上が増加したとして、売上の増加率と販管費の増加率(減少率)を追っていくのです。
すると、販管費を圧縮して「筋肉質の企業」になろうとしていることがわかります。
理想は売上の増加率>販管費の増加率ですね。
更に、売上がコロナ前の水準に到達した時、販管費次第では企業価値が上がっている可能性があります。
その時点で株価はコロナ前と比べてどうか?といった視点で見るのです。
いくつもの銘柄を同様に追いかけることは難しいので、いくつかをピックアップして追いかけるのが良いでしょう。
お気付きかも知れません。株価変動している銘柄の何割かはトピックもIRもないまま値幅が変動しています。
つまり、機関投資家から個人投資家までが利益を求めてお金を動かしているのです。
当然ですが、資金量の大きな方が強いため、その大きな流れに乗って行くことが重要になります。
大きな流れを読むことは難しい作業ですが、過去の実績から学ぶこともできます。
なかには、過去を学ばなくともこのくらいで辞めておこうと判断できる人、まだ買い増そうと判断できる人もいます。これがセンスであり「流れを読む力」と言えるでしょう。
また、流れを読む力とは冷静な判断力でもあります。
大多数の投資家と同じタイミングで同じ取引を判断していると、高値で掴んでしまいますし、損切まであり得ます。
流れを読む力の説明は非常に難しいですが、いつもマージャンやパチンコで勝つ人をイメージすると分かりやすいかも知れません。押すべきところは押す、引くべきところで引く、それだけのことなのですが難しいセンスでもあります。
最後に付け加えるとすれば「失敗から学ぶ」ことが一番大事なセンスです。
一度や二度の失敗に怯えて、次の判断ができないタイプの人はセンスが無いと言っても過言ではありません。
失敗を悔やまない人間はいませんが、次に活かすことのできる人はやはり強いですよね。巨額の利益を得た投資家でも必ず失敗は経験しているのですから。
どうぞあなた自身のセンスを研磨して株式トレードをなさってくださいませ。