株式投資の代表的な手法である「スキャルピング」を知っていますか?
スキャルピングにはメリットが数多くありますがデメリットや注意点も多くあります。スキャルピングを実践する前には必ずスキャルピングを知る必要があります。
本記事では「スキャルピングの意味とは?」から徹底的に解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
スキャルピングとは、デイトレードの一つの手法で数秒から数分といった短い時間の中で何度も取引をして利益を積み上げていくトレード手法です。
英語で「scalp(スカルプ)」は「頭皮を剥ぐ」という意味があり、わずかな利益を求めて何度も取引をする様子が似ていることからつけられました。
スキャルピングで利益を上げていくには、これから価値が上がっていく株を見つけるのではなく、今この瞬間に上がる銘柄を見つけることが非常に重要になります。
スキャルピングが短時間の取引で少額の利益を積み上げていく手法とわかりました。しかし、なぜスキャルピングが流行のトレードスタイルなのか疑問ですよね。
少額の利益をコツコツ積み上げていくよりも大きい利益を出したいですよね。
これから紹介するスキャルピングの3つのメリットを理解することで流行になる理由や少額の利益の裏側が見えてきます。
スキャルピングは、株の保有期間が極端に短い上に少額資産を効率的に回せるので、順調に利益を積み上げれば短期間で多くの資産を築き上げられます。
また、1日数時間で何度も取引ができるので時間に制約がある方は時間の有効活用ができます。
しかし、極端に短い時間で取引するために焦ってしまいコツコツ積み上げた利益が1回のトレードでなくなる可能性もあります。
効率良く勝ち続けるには分析し続けることが重要です。
スキャルピングは、1回の取引での損失額を少なく抑えられると考えられています。
なぜなら、株式市場が予想と逆に大きく動いてしまっても利幅や損切りの幅が小さいからです。
例えば、日本の経済状況が悪くなり国内株式への信用を失った投資家が、国内株式を大量に手放せば株価が暴落したとします。
しかしこのような大事件的な変化は、一瞬の内に起きるのではなくある程度一定の期間かかります。
なので、数秒から数分といったわずかな時間で取引を完了するスキャルピングは、株式市場の大きな変動にはあまり影響されません。
スキャルピングは、数時間で何度も取引をすることで短期間で失敗と成功を繰り返し、どんどん経験値を積めます。
経験値を積めるということは、短期間で相場の分析ができてスキャルピングに磨きがかるということです。
「スキャルピングは経験が全て」という言葉があるくらい、成果を早く出すための出来るだけ早く経験を積むしかないです。
スキャルピングで稼いでいくには意識的にトレード回数をこなすことをおすすめします。
スキャルピングのメリットがわかったところでデメリットも押さえておく必要があります。
株式投資では事前に起こりうる問題を把握して回避する、リスクを軽減させる能力も重要です。
これからスキャルピングをする上で事前に把握しておく必要があるデメリットを3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
スキャルピングをする上で通信環境は重要な要素の一つです。
スイングトレードなどの比較的長時間をかけて行う取引の場合は、通信環境の悪化に左右されることは少ないです。
しかしスキャルピングは数秒から数分間のわずかな時間で取引するため、回線の不具合が数秒間起きただけで損失が出る可能性があります。
なので、有線の安定した回線や保険としてWi−Fiで使用できるiPadなどのデバイスを準備しておく必要があり設備投資にお金がかかります。
株価は移り変わりの激しい社会情勢に応じて変化します。
プロの投資家や証券会社は日常的に社会全般にアンテナを張って情報を素早くキャッチすることで自らの株を売買しているからです。
例えば、製造業でよくあるのがリコールにより株価が下がる現象です。市場に出ている商品の不具合により数百万台回収するとなると企業の業績に大きな影響が出ます。
株主は価値がある株を保有したいので価値が下がる株は売りに出すので株価が下がります。
つまり、株価が動き出した瞬間に反応できるように準備しておくことが大切です。
スキャルピングを実践していく上で高い壁になるのが世界中の優秀な証券会社です。
彼らは限られた時間の中で実績を出さないとクビになるというプレッシャーの中でトレードをしています。
なので、実績を出すために会社の設備や自らの知識、経験などをフル活用してきます。
1つの失敗も許されない環境に身を置いているプロと同等に渡りあっていくことは相当な困難が伴います。
スキャルピングで利益を積み上げていくには気をつけておくべき点がいくつかあります。
これからいくつかの注意点の中から知っておくべき2つの項目を紹介します。
特に株式投資初心者の方はつまずきやすいポイントになるので参考にしてください。
株式投資初心者がやりがちな取引は客観的な根拠がない状態で取引をすることです。
スキャルピングに限った話ではありませんがギャンブルのような取引では継続して利益を出し続けることはできません。
例えば、「損したから取り返す」や「上がるかも」などその時の感情で取引しても失敗してします。
あらかじめ「自分ルール」を決めて機械的な判断をすることが継続して利益を出し続けるコツです。
スキャルピングをする時は売買手数料と収益のバランスをみておきましょう。
2つのバランスをみておかないと手数料が思ったよりもかかってしまい損失になる場合があります。
手数料は証券会社や投資金額、条件によって異なります。できるだけ利益を残すために手数料が安い証券会社を選びましょう。
また、利幅や損切りのポイントを決めるために取引前に手数料を含めてシミュレーションすることをおすすめします。
スキャルピングは数秒から数分間のわずかな時間で取引を完了させるトレードスタイルです。本業などで株式投資にあまり時間が取れない方におすすめの手法です。
しかし、スキャルピング以外にもトレードスタイルはあります。例えば、ポジショントレードは分類できるトレードスタイルでは年単位の視野を持って取引する手法です。
スキャルピングと違い長期的な視野を持つためモニターに張り付く必要がなくストレスが少ないです。
ポジショントレードの他にも手法はあるので、さまざまなスタイルでトレードしつつあなたのライフスタイルにあう手法を見つけてみてはいかがでしょうか。