チャートには様々なテクニカル指標が搭載されていますが、
一番メジャーなのは「移動平均線」かと思います。
ヤフーファイナンスでもデフォルトで表示されていますし、
証券会社の準備するチャートソフトにも必ず「移動平均線」があります。
移動平均線だけで勝てるという物でもありませんが、
多くの投資家が見ている重要な指標である事は間違いありません。
しかし、一言に移動平均線と言っても、
それを表示させるには「期間」を選択する必要があります。
これがありがたいことに、たくさんの中から選ぶことができるものもがほとんどで
「どれを選べばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
株取引においては「5日・25日・75日」の利用ユーザーが多く、
「13週と26週」も見られるケースが多いようです。
目次
実際に各証券会社が用意しているチャートでは、
移動平均線の期間がいくつになっているでしょうか?
各社の株式チャートを見ていってみます。
ここでは検索順位上位4社のチャートを参考に致しました。
移動平均線が2本だけのパターンもありましたが、
「5日・25日・75日」という期間が多いです。
証券会社が準備するチャート仕様によっては3つを表示できないものもあるため、
2つずつになっているところもありますが、多くの証券会社が「5日・25日・75日」
をデフォルト表示にしています。
さて、「5日・25日・75日」がデフォルトになっていますが、
その共通点は何でしょうか?
共通点は「5の倍数になっている」ということです。
(5=5×1、25=5×5、75=5×15)
これはたまたまではありません。
「5」は、株取引の一週間が5日間であることに起因します。
「あれ?一週間は7日間なのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
株の世界でいう一週間は5日間です。
株の証券取引所は土・日開いていないため株の取引が実質月~金曜日の5日という事になります
(もちろん祝日など、証券取引所は土・日以外にも休みのときがあります)。
例えば7日間表示になると、月~金+月・火のようにキリが悪くなってしまうのですね。
「5日・25日・75日」をもう少し踏み込んで考えてみますと、以下の期間の株価平均値をとっている事が分かります。
5日:一週間
25日:約1か月(5週間)
75日:約3か月(15週間)
上記のように転換することによって、
「その移動平均線はどの期間を狙った平均値なのか?」
を理解することができます。
ヤフーファイナンスを見ますと、デフォルト表示が13週と26週になっているのに
気が付かれた方もいるかと思います。
これまた半端な数字に見えますが、1年=52週である事を考慮すると、
26週:半年間
13週:3ヶ月間
という事が分かります。
やはりここにも「意味」がある事が分かりますね。
週間単位でキリが良いというのがありますが、
そもそもデフォルトがこのようになっていましうので、
13週、26週、5日、25日、75日を見ている投資家が多いのが事実です。
もちろん、移動平均線だけで勝てるものではありませんし、
移動平均線だけを過信すればよいという訳でもありません。
しかし、どうせ移動平均線を参考にするなら、
他の投資家も意識する可能性が高い、
13週、26週、5日、25日、75日を表示させて相場に慣れていくのが良いでしょう。