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ストップ高の翌日にストップ安になるのはなぜ?その銘柄は買い?

相場が大きく上昇してストップ高になった翌日、一転してストップ安になることがあります。

こうした場合、「あれだけ大きく上昇したのにどうして下落したのだろう?」と疑問が持つ人も多いでしょう。

また、「下落したから買っても良いのか?」と迷うかもしれません。

この記事ではそうした疑問を解決すべく、ストップ高の翌日の値動きについて解説していきます。

ストップ高の翌日の値動きを理解して、迷いなく取引できるようになりましょう!

目次

そもそもストップ高とストップ安とは?

まずは、ストップ高ストップ安をしっかり理解しておきましょう。

ストップ高とストップ安とは1日の株価の値動きを一定額に制限する制度です。
株価の上昇を一定額に抑える措置をストップ高と呼び、逆に株価の下降を一定額に抑える措置をストップ安と呼びます。

ストップ高とストップ安になるとそれ以上の株価はつきません。

「制限値幅」というものが決まっており、その範囲内でしか取引できないようになっているのです。

例えば、「基準値段(通常前日の終値)」が1,000円未満までのケースなら以下のとおりです。

基準値段制限値幅((上下)
100円未満30円
200円未満50円
500円未満80円
700円未満100円
1,000円未満150円

基準値段が300円であれば500円未満のケースがあてはまるため、制限値幅80円です。

よって、ストップ高は380円まで株価が上昇したとき、ストップ安は220円まで下落したときになります。

ストップ高とストップ安があるのでは相場の混乱を防ぐためです。
株価が動きすぎると投資家や企業に大きな影響があるため、そうした影響を防ぐためにストップ高とストップ安があるのです。

ストップ高の翌日にストップ安になる理由

ストップ高の翌日にストップ安になる理由は、おもに利益確定の「売り」がたくさん出るからです。

ストップ高になった銘柄を保有していた人が上昇後、以下のような原因で「利益確定をしたほうが良い」と判断して、「売り」を行うため相場が下がることがあるのです。

  • もう上がりそうにない
  • その銘柄の価値に対して相場が過剰に上昇している
  • 相場を押し上げた材料が期待はずれだった

株式の相場はみんなが買うから上昇します。よって、みんなが買いたいと思う材料が少ないと上昇は継続しません。

ストップ高になったあと、その上昇が一時的なものであると分かると下落を警戒した投資回は次々と利益確定の売りをしてきます。

その売りが相場を下落させるパワーとなり、ストップ安を発生させる原因になるのです。

ストップ高の翌日にストップ安になった銘柄は買いか?

ストップ高の翌日にストップ安になった銘柄が買いかは、その銘柄が割安か割高を見分ける必要があります。

ストップ安になったときに割高であったなら、その銘柄を買うと高値掴みになりやすいです。よって、買うのはおすすめできません。

それに対して、ストップ安の時点で割安であるなら、まだ上昇の伸びしろの可能性があるため買ってよいかもしれません。

このように、その銘柄の割安度割高度をチェックしてから買うか否かを判断すると良いでしょう。

株式の銘柄の割安・割高を見分ける3つの指標

株式の銘柄の割安・割高を見分けるなら次の3つの指標を使うと便利です。

  • PER(株価収益率)
  • PBR(株価純資産倍率)
  • 配当利回り

PER(株価収益率)

PERは「現在の株価が1株あたりの純利益に対して何倍か?」という部分を表した指標です。
株価と企業の収益力を比較することで割安・割高を判断できます。

PERの値が低ければ現在の株価は割安、高ければ割高と判断されます。一般的には15倍を下回れば割安上回れば割高です。

PERは15倍と基準値がはっきりしているため初心者にも分かりやすいのがメリットです。

ただし、以下のような注意でもあります。

  • 業種によって大幅な差がある
  •  現時点での利益で計算しているから将来性は分からない

とくに業種によって大幅な差がある点には注意したいです。

PERの基準値は一般的に15倍が目安とされていますが業種によって違うことがあるため、取引する銘柄によっては15倍が適さないこともあると覚えておきたいです。

PBR(株価純資産倍率)

PBRは株価と企業の純資産によって割高・割安を判断する指標です。

PBRは企業の価値を表し1倍であれば「株価=企業価値」となります。よって、PBRが1倍より上なら割高下なら割安と判断します。

ただし、PBRには会計上表れない赤字は含まれていません。企業によっては会計上では問題なくても、実は赤字で倒産寸前である会社も存在します。
そのため、PBRで優秀な企業であっても必ずしも割安とは言い切れないので注意してください。

配当利回り

配当利回りは、「株価に対して年間配当金額の割合がどれくらいか?」という部分を表したものです。

配当利回りは割安・割高を測る指標ではありませんが、配当金の多い企業は優良企業である可能性が高く、今後も継続して買われやすいです。

そのため、先に紹介したPERとPBRで割安であり、なおかつ配当利回りも高ければ、買いに適した銘柄であると言えます。

ただし、配当利回りには明確な基準値がありません。
業界や業種によって配当利回りは異なるため、「〇%以上なら高配当」と一概には言えないため判断が難しいです。
よって、同業他社との比較が必要です。

まとめ

ストップ高の翌日にストップ安になるのは買っていた人が「もう上がりそうにないから売ろう」と決済するからです。

その決済による売りが相場を下げ、売りが売りを呼ぶ状況になってストップ安になるのです。

ストップ高の翌日にストップ安になった銘柄を買うか迷ったら、その銘柄が割安か割高を分析しましょう。

割安と割高は次の3つの指標を使って分析するのがおすすめです。

  • PER(株価収益率)
  • PBR(株価純資産倍率)
  • 配当利回り

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