株式投資の情報収集をしていると、「窓埋め完了」「窓を開けて急上昇」などというキーワードを目にします。
株価チャートから見えるその「窓」は、値動きを予測するための重要なポイントのひとつです。
値動きを表す知識を身に付けることで、チャートを少しでも早く読み取ることができるでしょう。
「窓埋め」「窓開け」の特徴や意味合い、そこから起こり得る予測などをご紹介します。
目次
株価チャートで見える「窓埋め」と「窓開け」ですが、それぞれ一体どのような状態なのか?
早くチャートを読み解くためにも、意味合いや特徴を覚えておきましょう。
窓開けとは、ローソク足が毎日並んだ時に、前日と当日で大きく差が開き隙間ができた状態を言います。
多くの場合は毎日ローソク足のどこかが前日と重なっており、隙間が空いてない状態が多いでしょう。
しかし、この窓開けは前日の値動き幅よりも大きく変動した場合に起こる現象で、大きく株価が上がった時や大きく下がった時に、このような窓開けのチャートになります。
例えば、前日の値動きは600円~650円だった場合、その翌日がスタートから買い注文が殺到して680円から始まり800円で終了。
その場合、前日と当日でローソク足が重なることはなく、チャート上では隙間ができた状態です。
この状態を「窓開け」と言い、上昇・下降ともにこのようなチャートの形状になった時に使われます。
さらに、上昇傾向の窓開けを「ギャップアップ(GU)」、下降傾向の窓開けを「ギャップダウン(GD)」と呼ばれています。
窓埋めとは、ローソク足の隙間である窓開けが閉まった状態を言います。
窓開けがあった状態の後に起こる現象で、急上昇で窓開けした部分を株価が下降してきた時にローソク足でその隙間を埋めるイメージです。
反対に暴落した時にできた窓を、反発して上昇したローソク足で隙間を埋めることも窓埋めとなります。
窓開けがあれば、いつかは窓埋めがあると覚えておきましょう。
窓埋めと窓開けが起こる値動きには原因があります。
たまたまそのような形になったという訳でなく、窓埋め・窓開けが予測できることもあるのです。
株価を先読みするポイントとなるため、原因や傾向を知っておきましょう。
窓開けは、基本的には株価の値動きに大きな動きが出た時に、そのような窓開け状態となります。
窓開けが起きる原因は、上昇の場合と下落の場合で異なり、その理由もさまざまです。
このような企業にとって良い情報が発表されると、一気に買いが入り窓開けを発生する急上昇となります。
企業の悪材料は、良い情報よりも敏感に反応します。
このような場合に株価は急降下して、窓開けの状態が起こってくるでしょう。
原因が強ければ強いほど、窓開けは1回だけでなく連続で起こるケースも珍しくありません。
ただし、このような原因が見当たらなくても窓開けが起こることがあります。
後になってこのような原因が出てくる場合があるため、注視しておく必要があるでしょう。
急上昇で窓開けした後は、いつかは窓埋めが起こります。
この窓埋めはいくつかの状況を意味しているため、安易に見過ごさないように注意が必要です。
窓開けが大きいほど、窓埋めに時間が掛かることが一般的であり、窓埋めの後の動きには注目しておくと良いでしょう。
窓埋め・窓開けともに、株価チャートを読み取る中で、重要なポイントとなります。
上昇の時でも下落の時でも、窓埋め・窓開けが起こることがあり、その状態になるには原因があることと、その後の動きのポイントとなる注目点となるでしょう。
値動きの先読みをする上で、窓埋めと窓開けの要点を知っておくことは大切です。