株式投資をするにはチャート分析は意味がないのでしょうか。
決してそんなことはなくチャートを知らなくても株式投資はできますが、チャートを知ることにより、過去の動向や今後の株価の動きを読みやすくなります。
デイトレーダーのようにチャートの動きを細かく追っていく必要はありませんが、チャートを知ることで売買のタイミングを掴みやすくなります。
目次
一日中株式の取引をしているデイトレーダーは、短い間隔で短期の売買を繰り返して差益を得る必要があるため、売買のタイミングをいち早く知る必要があります。
株式の取引の動きは、過去の動きなどを繰り返すことがあり、履歴を見ることで過去の取引はわかりますが、実際かなり読みづらいです。
そういった過去の取引をチャートにすると一目でわかるようになります。
慣れるとチャートで見る方が過去の取引なども見やすいと感じることができます。また、週や月、年などの期間の比較も容易にできるように。
そのため、デイトレーダーは、チャートを売買の方向やタイミングなどを決めるツールとして活用するのです。
チャートを知らなくても株式投資はできますが、チャートを知ることでより取引がしやすく投資が面白くなるでしょう。
チャートは様々な種類がありますが、大きく分けると以下の2つの傾向に別れます。
株価のぶれなどを図るチャートで、株価の買われすぎ、売られすぎという状況から売買のタイミングを判断するチャートです。
指標とする株式の変動が大きかったり、変動があまりなかったりするとぶれに差が出過ぎてしまったり、細かく出てしまったりするので、判断材料にならなかったりすることもあります。
主なチャートの指標としては、RSI、サイコロジカル、ストキャスティクスがあります。
いずれも短期で表示させたり、長期で表示させたり、短期、長期と組み合わせて比較して、売買のタイミングを予測します。
一般的に株価の傾向を見るチャートになります。過去の株価から今上昇局面にあるのか下降局面にあるのかを判断するチャートです。
主なチャートの指標としては、移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡線などがあります。
オシレーター系とトレンド系は、個々に見て判断するのではなく、見比べて判断した方が良いでしょう。
トレンド系の指標ではあまり変化がないのに、オシレーター系の指標では買われすぎのサインが出ている場合もありますし、その反対もあります。
また、出来高の状況も見逃してはいけないサインの一つです。
出来高は取引の数なので、多いほど取引が活発に行われていることを意味します。
出来高が多くて上昇傾向にあるのと、出来高が少なくて上昇傾向にあるのでは、後者の方がぶれが大きくなります。
そのため、ぶれが大きいとオシレーター系だと正確な数値が表示されないことがあり、これはダマシと呼ばれていたりします。
頻繁に売買をしない人でもチャートを知ることで、保有している株価が過去より上がっているのか、下がっているのかを判断することができます。
例えば、短期間で暴落した場合でも同じような側面があれば判断材料の一つとすることができるので判断に余裕ができます。
チャートを知らないと、暴落や暴騰など想定外のことが起きた時にどうしたらよいのか動揺してしまうかもしれません。
しかし、チャートをみて判断すると、過去にも同じような状況があればどういった理由で高騰したのか暴落したのかの判断材料とすることができます。
また、売買のタイミングなども判断しやすくなるでしょう。
株式投資をする上で、チャートを知ることでチャートを知らないより心に余裕がもてるようになるでしょう。
チャートは、株式投資以外の金融商品でも表示されるので、他の商品を購入した際も有効に活用することができるようになります。
チャートを知らなくても株式投資はできるが、チャートを知ることで、売買のタイミングを掴むことができる。チャートは、売買の判断材料の一つ。
チャートには、大きく分けて、オシレーター系とトレンド系があり、チャートの示す意味が異なる。
オシレーター系の場合、ダマシと呼ばれる数値もあるため、トレンド系のチャートや出来高などを見て判断する方が良い。
チャートを知ることで他の商品のチャートも知ることができるようになるので、チャートの用語を覚えることは非常に有益といえます。