株式会社ソーシャルインベストメント

春に上がる株はあるの?株式の季節要因とは?

春夏秋冬、日本は古くより四季と共に歩んできました。

四季折々で異なる情緒や農産物があるように、
株式相場の世界においても季節に応じた動きを見せることがあります。

これは、季節ごとの気象状況や古くから伝わる節目ごとのイベント、
さらには日本経済の慣習などが深く影響しています。

また戦後には、これまでの習慣ではなかったイベントも欧米より伝わってきました。

そしてこれらの、季節による動きや業績の変動は、季節要因や季節変動と呼ばれ、
相場の流れや個別銘柄の動きを判断する上で非常に重要です。

季節により株価が変動する銘柄とは?

季節要因や季節変動により業績や株価への影響を受けやすい銘柄を
シーズンストック(季節銘柄)と呼びます。

ではシーズンストックの特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?

シーズンストックは大きく2つに分類することが出来ます。

① 季節により売上が大きく異なる企業

例えば、飲料メーカーや空調メーカーが挙げられます。

飲料メーカーの中でも清涼飲料水を主力とするメーカーは
夏と冬に売上の占める割合が高くなります。

またビール会社であれば、夏の売上が一年を通して一番高くなります。

空調メーカーもやはり夏の時期にどれだけエアコンが売れたかが業績を左右します。

四半期ごとの売り上げの比率が大きく異なる企業は
季節による影響を受けている可能性が高いのではないでしょうか。

② 季節ごとのイベントや制度、流行などの影響を受けやすい企業

季節ごとのイベントや制度、流行をまとめてみました。

春(3月~5月)

入学式・入社式 ゴールデンウィーク 花粉症 春の学会 引越し ホワイトデー

夏(6月~8月)

ジューンブライド ボーナス 夏休み お盆 海・プール開き 害虫の発生

秋(9月~11月)

ノーベル賞 秋の学会 ハロウィン

冬(12月~2月)

クリスマス 年末商戦 成人式 受験シーズン インフルエンザ バレンタインデー

季節ごとのイベントや制度、流行などの影響を受ける企業は、
その時期になると思惑買いのターゲットになりやすく、
特に閑散相場であれば、その影響は大きくなります。

また、季節要因ではないものの、OPEC総会や全国人民代表大会などの開催時期が
あらかじめ決まっている海外のイベントにも注意が必要です。

花は開くか?春のシーズンストック

春のシーズンストックをまとめてみました。

※入学式・入社式シーズン

スーツ・制服の販売製造、文具の販売製造

  • 青山商事(8219)
  • AOKI HD(8214)
  • はるやま HD(7416)
  • オンリー(3376)
  • ユニフォームネクスト(3566)
  • ナガイレーベン(7447)
  • コクヨ(7984)
  • アスクル(2678)
  • 大塚商会(4768)
  • ナカバヤシ(7987)など

※ゴールデンウィーク

旅行代理店、航空会社、レジャー施設

  • エイチ・アイ・エス(9603)
  • ANA HD(9202)
  • 日本航空(9201)
  • オリエンタルランド(4661)
  • サンリオ(8136)
  • よみうりランド(9671)など

※花粉症や春の学会

製薬会社、バイオ関連

  • 塩野義製薬(4507)
  • 鳥居薬品(4551)
  • 久光製薬(4530)
  • 第一三共(4568)
  • 小林製薬(4967)
  • ユニ・チャーム(8113)
  • ダイワボウ HD(3107)
  • 参天製薬(4536)など

ここに紹介させて頂いた銘柄は、あくまでシーズンストックの参考例です。

決して売買を推奨するものではありませんのでご留意ください。

実際に投資を行う際は自己責任にてお願い致します。

シーズンストックを先取りすれば利益は上がるのか?

シーズンストックの先取りをしたからと言って、確実に利益が出るかといえばそうではありません。

シーズンストックを売買する際の注意点は次の3点です。

  1. すでに相場に織り込まれている可能性
  2. 思惑による値動き
  3. 行き過ぎた連想買い

株式市場は先行指標と位置付けられています。

例えば、実際の気象状況が企業にとって有利に働いたからと言っても、
その時にはすでに相場に織り込まれている可能性があります。

さらには、実際の気象状況が投資家の考えと反対であった場合には、
シーズンストックは売られてしまう可能性もあります。

季節要因が与える業績の変化は銘柄により千差万別です。

季節要因による業績の変化が、実は企業全体から見ると大きくない場合があります。

株式市場は時として思惑で動くことがあります。

季節要因による業績拡大の期待感から買われたとしても、
その商品が属するセグメントの比率が低い場合には、
過度の期待感の剥奪が後々起こるかもしれません。

季節要因が業績に与える影響を精査する必要があります。

有名なことわざに「風が吹けば桶屋が儲かる」というのがあります。

意味合いとしては、
ある起因から巡り巡って全く関係のないと思われる事象に影響を及ぼすという喩です。

実際に風がふけば桶屋が儲かるかどうかは別として、
株式相場でも連想買いが起こります。

シーズンストックも例外ではありません。

行き過ぎた連想買いは、思惑買い同様に注意が必要です。

まとめ

シーズンストックと呼ばれる銘柄は実際に季節によって業績が大きく変動するものから、
なんとなくのイメージで株価が変動するものまで様々です。

季節要因や季節変動は、相場の流れや個別銘柄の動きを判断する上で重要ですが、
過度の期待や行き過ぎた思惑買いや連想買いには注意が必要です。

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