株式投資におけるロスカットを行う上で、どのようなルールに基づいて行っていけばいいのか知りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
全体の相場や企業分析の結果、対象の銘柄やETFなどの価格が上昇し投資が上手く行く場面もありますが、逆に当初の分析に基づく予想が外れてしまい思わぬ損失が発生することもあり、ロスカットをしっかりとしたルールに基づいて行うことが重要となります。
今回の記事では、株式投資におけるロスカットを行う上で、どのようなルールに基づいて行っていけばいいのかなどについて説明していきます。
目次
ロスカットとは、日本語で言えば損切のことで、当初に予想していた動きと株価が反対に動き買値よりも株価が大幅に下落してしまった際に、その銘柄を売却して損失を確定させることを言います。
例えば、1200円で買った銘柄を900円で売却することによって、損失の範囲を300円に限定することができるので損失を自身の許容する最低限の範囲で押さえることが可能です。
株式投資には不確定な要素も多く、自身が想定した事態とは逆の事態が発生することも多くあるので、その際に損失を小さく抑え、自身の資産を保全するためにもロスカットは重要になります。
ロスカットを実際に行っていく際には、どのようなルールに従って行っていけばいいのでしょうか。
具体的には以下のようなルールが挙げられます。
自身が投資した銘柄が多少下落したとしても、その下落は一時的なものであると分析できている場合はいいですが、まったく予想していない状況であるとロスカットを行い自身の資産を守らなければなりません。
自身が想定していない状況である場合には、一旦資金を引き揚げて分析し直すためにもロスカットは有効な手段の1つと言えるでしょう。
自身が買った時よりも投資対象の銘柄の株価が10~15%下落している場合には、ロスカットを行うというルールも考えられます。
投資の初心者であるか、上級者であるかによってもロスカットの数値も異なると思われますが、初心者から中級者であれが、このくらいの数値を基準にロスカットのルールを作るものが使いやすいです。
この数値を5%くらいにしてしまうと、ロスカットを早めてしまい、その後に株価の上昇が始まった場合に、流れに乗り遅れてしまう可能性があるので、あまりおすすめではありません。
ロスカットのルール決めの項目としては、トレンドラインを割ったらロスカットするという方法も挙げられます。
トレンドラインとは、一定期間の株価のチャートの動きを把握するために株価の上下動の動きに線を引き、株価の動きの方向性を把握するために用いられるもので、以下のような種類のものがあります、
ロスカットの場面では、「サポートライン」が問題になりますが、具体的には以下の図を見てください。
上記の図で言えば、水色の線を引いている場所がサポートラインとなり、このラインを下回ったらロスカットを行うというようなルールになります。
ロスカットのルールには上記で紹介したようなもの以外にも考えられますので、自身の投資スタイルや性格などに合ったルールを選択していくことが重要です。
少し下落したからロスカットして投資銘柄を売却すると言ったことを何度も繰り返してしまうと、資産が少しずつ目減りしていき、効果的に資産を増やすどころか、逆に減少させてしまいかねません。
ある程度の期間の長さで見た時に、確かにその短期的な期間での下げ幅は大きかったが、長期的に見たら調整程度の下げであったというような状況も多々あります。
ロスカットを検討する際には、ロスカットを行う前に企業業績や経済指標などのファンダメンタルズ要素、移動平均線などのテクニカル要素を分析した結果、想定外の場合にロスカットを検討する視点が重要になりますので、この点についても押さえておいてください。
ここまで、株式投資におけるロスカットを行う上で、どのようなルールに基づいて行っていけばいいのかなどについて説明してきましたが、いかがでしたか。
株式投資で重要な要素の1つとして、予想が外れたしまった結果、手持ちの株式に損失が発生してしまった場合にいかに損失を最小の範囲に抑えるかという要素があり、そのためにはロスカットのルールをどのように決めるのかを考えておくことが重要です。
この記事をご覧の皆さんは、今回の記事で説明した内容を参考にして、株式投資におけるロスカットを行う上で、どのようなルールに基づいて行っていけばいいのかなどについての学習に役立てると良いのではないでしょうか。