この記事では、「株のスキャルピング逆張り手法」についてお伝えしています。
初心者でも取り組めるシンプルな手法を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
まずは、スキャルピングの逆張りのコツと、スキャルピング逆張りに最適なポイントから解説していきます。
目次
株のスキャルピング逆張りのコツは一時的な反転を捉えることです。
買いのケースであれば、株価が下落してきてから一時的に上昇する場面でエントリーします。
売りのケースであれば、株価が上昇してきてから一時的に下落する場面でエントリーします。
それには反転しやすい場所を知っておくことが大事です。詳しくは次章でお伝えしているため、そちらをご確認ください。
株のスキャルピング逆張りポイントで押さえておくべきなのは次の3つです。
オーバーシュートとは、株価が急激に上昇(下降)したポイントです。
オーバーシュートになると「株価は適正価格に戻る」という特性があります。
よって、大きく上昇した場合だとその後、売りが出て下落する可能性があるのです。実際にチャートでもオーバーシュート後に大きく下落しています。
株価は適正価格に戻る原因は、買いの場合だと利益確定のための決済売りが多く出るからです。
また、決済売りによって株価が下がるため、これを見て高値掴みしてしまったと感じた投資家も損切りの決済売りをします。
そうして売りが売りを呼ぶ状況となり株価が下がるのです。
そのため、オーバーシュートしたあとに逆張りをするのは非常に有効です。
株価が何度も反応している価格帯も逆張りがしやすいポイントです。
株価が何度も反応している価格帯は大勢の投資家が注目しています。そこを基準に売買する人が多いため、株価が到達すると反応して一時的に逆行することが良くあります。
そのため、この動きを狙っていくことで逆張りが可能です。
キリ番も逆張りポイントとして使えるため注目しておきたいです。
キリ番とは、100円や150円などのキリの良い数字です。「ラウンドナンバー」とも呼ばれます。
分かりやすいため、売買ポイントにされやすく株価がキリ番まで来ると反応して、一時的に逆行することが多いです。
よって、逆張りポイントとして使えます。
株のスキャルピング逆張りでおすすめの手法は、「ボリンジャーバンド」と「ストキャスティクス」の2つのインジケーターを組み合わせた手法です。
ボリンジャーバンドは相場の方向性や株価の変動幅を確認できるインジケーターです。ストキャスティクスは相場の過熱感を確認できるインジケーターになります。
この2つのインジケーターを利用して、株のスキャルピングの逆張りでどうトレードするかをお伝えしていきます。
オーバーシュートからの反発を狙う際は以下のようにします。
上記のチャートは売りのケースです。
大きな上昇が起こったあと株価がボリンジャーバンドのバンド(+2σ)より外にはみ出しています。よって、その分、将来的に反転下落の可能性は上がります。
株価がボリンジャーバンドのバンドに収まる確立は以下のとおりだからです。
バンドの種類 | 株価がバンドに収まる確立 |
---|---|
±1σ | 約68.3% |
±2σ | 約95.4% |
±3σ | 約99.7% |
そのため、バンドに近づいたり、超えてしまったりするほど反転の可能性が高くなるのです。
続いて、ストキャスティクスのクロスです。
ストキャスティクスのクロスには2種類あります。
ストキャスティクスのクロスはなるべく深い位置で発生したほうが信頼度が高いです。
ゴールデンクロスなら20%以下で「売られすぎ」の基準、デッドクロスなら80%以上で「買われすぎ」の基準が目安です。
株価が何度も反発されているポイントや、キリ番などの注目されている価格帯での反発を狙う際は以下のようにします。
まずは株価が注目するまで待ちましょう。その後、株価がボリンジャーバンドのバンドにタッチしたかを確認します。
最後にストキャスティクスがクロスしたらエントリーです。ストキャスティクスのエントリーが深い位置ほど信頼度上がるのは、先述したとおりです。
株のスキャルピング逆張りには、次の2つの注意点があるため確認しておきましょう。
逆張りは損切りのタイミングが難しいです。
理由は、下がれば下がるほど(上がれば上がるほど)反転するように思えてしまうからです。
実際その考えは間違ってはいません。相場は下がるほどに上落リスクが出てきます。しかし、いつ上昇するかは分らないため、損切りせずに放置するのは非常に危険です。
スキャルピングは利幅が小さいため、「信用取引」でレバレッジを効かせて多額の資金でトレードしている人も多いかと思います。
信用取引とは、証券会社に担保金を預けて口座資金以上のお金で取引ができる仕組みです。口座資金の最大約3.3倍まで取引できます。
レバレッジを効かせて取引しているときに損切りに失敗すると大きな損失を出してしまうため、十分注意が必要です。
トレードする前に明確な損切りラインを決めておき、そこに達したら躊躇せずに損切りするようにしましょう。
逆張りは順張りよりもリスクが高いです。
相場の流れとは逆に仕掛けることになるからです。読みを間違えると強いトレンドに向って仕掛けてしまうことになります。
それは激流の中を逆に泳ごうとするようなものであり、すぐに溺れて流され、場合によっては大きな損失を出しかねません。
こうした点を理解しながらトレードする必要があります。
やはり損切りが重要になるため、「読み間違えた!」と思ったらすぐに撤退するのが大事です。
株のスキャルピング逆張りのコツは相場の一時的な反転を捉えることです。
そして、相場の一時的な反転が起こりやすいのは以下の3つのポイントです。
おすすめの手法は、「ボリンジャーバンド」+「ストキャスティクス」を組み合わせたものになります。
なお、株のスキャルピング逆張りをするときは次の2つに注意しておきましょう。