株主優待は上手く活用すれば、日常生活を営んでいくうえでの利便性を向上させることができますが、そのためには、新設される株主優待の内容を効率的に調べる方法を知っておくことが重要です。
そこで、今回の記事では、株式投資における株主優待の新設を調べる具体的な方法について説明していきます。
目次
「株主優待新設」とは、文字通り特定の企業が新たに株主優待制度を採用して株主優待の提供を開始することであり、自社の株式を多くの人に購入したもらうための施策の1つです。
上場企業は銀行からの融資以外にも、株式市場に株式を上場させて投資家から資金を調達するという方法を使って自社の財務戦略を行っていますが、効率的に株式市場から資金を調達しようとする場合、自社の株式が魅力的であることを訴求する必要があります。
そのために、配当金を高くしたり、株価を上げるため経営戦略を発表したり、株主優待制度を導入したりなどの施策を打つのです。
今まで、株主優待制度を活用していなかった企業が魅力的な株主優待を新たに提供できれば、自社の株式の評価を上げることに繋がるので非常に重要な施策であると言えるでしょう。
株主優待制度の新設を効率的に調べるにはどのようにすればいいのでしょうか。その内容について以下で説明していきます。
「適時開示情報サービス」とは、TDnetを通じて開示した会社情報について、インサイダー取引規制上の公表措置に係る法令要件を充足できるように東証によって提供されているwebサービスのことです。
適時開示情報サービスのホームページで検索したい情報について絞り込み機能などを使うことによって、調べたい会社の情報を調査できるので、株主優待制度の新設を効率的に調べることができます。
証券会社のホームページにアクセスして、調べたい会社の情報や株主優待制度の新設というようなキーワードを併せて入力するなどによって、新たに提供された株主優待の内容についての情報の収集を行うことが可能です。
証券会社は複数ありますが、大手の証券会社であるSBI証券や楽天証券、GMOクリック証券などの証券会社の検索システムを利用することで、効率的に株主優待制度の新設についての情報を調べられるので一度試してみてください。
株主優待制度の新設の情報は早期に見つけておく方が総合的にお得であると言えます。
なぜかというと、株主優待制度の新設の情報が企業の公式ホームページからIR情報の1つとして発表されると、その情報を市場が好意的にとらえ株価が値上がりするという事態が発生することが株式市場においてみられます。
もちろん、すべての企業の株主優待制度の新設情報の発表後に株価が上昇するわけではありませんが、例えば、業出来は悪くないが、現状効果的な経営戦略ができていない企業が魅力的な株主優待の新設の情報を発表すると株価の上昇を見込めるかもしれません。
そのような企業の株主優待の新設の情報をつかんで早めに仕込んでおくことで、株主優待に加えて値上がり益を獲得できるかもしれないのです。
株主優待制度の利用と株式の値上がりという両面からの利益を獲得できる可能性があるので、興味のある人はこの点についても押さえといてください。
株式投資の醍醐味としては、購入した株式の値上がり益のほかに、株式優待制度を活用することによって、企業が提供している商品やサービスを効率的に利用することができる点も魅力です。
今回の記事を参考に、是非株主優待の新設情報を有効活用してみてください。