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【徹底比較】資産運用の種類によって異なる運用利率

資産運用の種類は銀行預金から、株、投資信託、外貨預金、FX、国債、不動産投資まで、資産運用の手段には様々なものがありすが、大切なことは目的に合った方法で資産運用を行うということです。

しかし、それぞれの方法について、メリットやデメリットを十分理解せずに資産運用を始めてしまうと、思わぬ損失を出してしまう可能性もあります。

資産とは一言で言うと「お金にできる財産」のことを言います。資産は貯金として抱えているお金だけではなく、個人や企業などの経済主体が所有している、お金に変えることができる財産のことも含めたものになります。財産はお金の価値を持っていると同時に、お金を価値尺度としたときに合理的に評価できるものである必要があります。

個人の資産には株式投資、終身保険などの金融資産の他、預貯金や土地、車などが挙げられ、これらの合計が資産の合計になります。

資産運用は目標を決めることがとても重要です。目標が決まらないと運用期間が決まりません。運用期間が決まらないと運用商品が選べないので、まずはしっかり計画を立てる必要があります。

また、資産運用をする場合には、リスクを減らして資産を確実に増やしていく方法と、リスクをとって資産を大きく増やす方法があります。それぞれに特徴のある資産運用の方法をリスクで分類しながら、自分に合った投資手段を選んでいく必要があります。

本記事では自分自身に合った資産運用を見つけるために資産運用の概要説明と種類に加えて、資産運用の種類によって異なる運用利率ついても詳細に比較し解説します。

目次

資産運用の種類

銀行預金

資産運用ではリスクとリターンのバランスで選ぶ商品が変わりますが、ローリスクローリターンで運用する方法の一つに「銀行預金」があります。銀行預金には「普通預金」「定期預金」「貯蓄預金」などがあり、メリットとしては1000万円までは元本が保証されていることが挙げられます。一方デメリットとしては、金利が低いため資産が大きく増える可能性が低いことです。ただし、金利は預け入れる金融機関によって異なります。

個人向け国債

国債は国が必要に応じて発行する債券で、個人向け国債には「変動型10年満期」「固定金利型5年満期」「固定金利型3年満期」の3種類があります。半年に1度利息が付く金融商品で、1年以上経過すれば一部または全部を換金できます。変動金利型は金利が変動し、景気の上昇で上がる可能性があります。一方、国の財政破綻で預け入れした金額が戻らない可能性もあり、途中で換金した場合は直近の2回の利息を返還しなければいけません。

株式投資

ミドルリスクミドルリターンの商品の一つに株式投資があります。証券取引所に上場している企業が発行する株式を購入して、企業実績により株価が上昇して購入金額を上回る場合などに利益が発生します。企業の業績が悪化して株価が下がれば、購入金額を下回ることもあります。株式投資は売買のタイミングを見極める必要がある商品です。

投資信託

投資信託は、資産運用会社が投資家から資産を預かり、株式や債券などの複数の銘柄に投資することによって利益を出す商品です。万が一投資信託を購入した証券会社などが破綻しても、「日本投資者保護基金」により1000万円までは保護されます。投資信託のリスクは、購入した時だけでなく預けている間は「信託報酬」として手数料がかかり続けるところです。また、投資信託には元本保証がないため、将来受け取る金額が減る場合もあります。

外貨預金

外貨預金は日本より金利が高い外貨を購入して、金利差による利益を受け取る商品です。円安になれば購入した通貨自体に利益が出ることもあります。日本が低金利の時に利益が発生しやすい商品で、銀行などで購入できます。ただし、円高になると購入した外貨自体の価値が大きく下がる場合があります。預金保護の対象ではないため受け取る金額も保証されない商品です。

外国債券

世界銀行や、外国の政府や企業が発行する債券が外国債券です。国債と同じように半年に1回利息を受け取ることができます。購入時には金利が明示されますので、受け取る金額も事前に計算ができます。円高になると外貨の価値も下がりますので、外国債券の価値も下がります。外国債券は元本保証されていませんので、運用によっては受け取る金額が少なくなる場合もある商品です。

保険

保険の中でも貯蓄型の場合は、満期まで継続すれば支払った保険料より多くの満期金や配当金を受け取る可能性がある商品です。保険と貯蓄を兼ね備えているので、万が一の保障もあることがメリットの一つです。保険料や保険金は、税金が軽減される可能性もありますが、短期での中途解約の場合は支払った保険料が戻らないこともあります。長期運用でお金を増やす場合に向いている商品です。

不動産投資

不動産投資は、土地や建物を購入して、家賃収入や物件の価格の上昇で利益を得る方法です。アパートやマンションでは入居率が高ければ「インカムゲイン」として、家賃収入など利益を受け取ることができます。土地の売買では購入時より価格が上がれば、「キャピタルゲイン」として利益を出すことができます。ただし、賃貸物件で入居者が少ない、あるいは土地の価格が下落した場合には、損失が発生するリスクがあります。購入の手続きや税金の支払いなど、専門家への依頼が必要な投資方法です。

国内債券

国内債券は、日本の地方自治体や企業が発行する債券で、一般的には公共債と民間債で構成されます。地方債や事業債があり、文教施設や厚生・福祉施設、公園などの公共施設に使われます。償還までの期間には2年、5年、10年などがあり、半年を経過すると利息が発生する商品が多いです。金利は預金や個人向け国債よりは高めの商品が多く、満期まで保有すれば額面で償還されます。債券の発行先が破綻した場合は、利息や償還金額が支払われないリスクがあります。

FX(外国為替証拠金取引)

FXは「外国為替証拠金取引」と呼ばれ、外貨預金のように外国の通貨を購入して、為替差益で利益を出す商品です。レバレッジと呼ばれるシステムを使い、自分が実際に持っている資金よりも多い金額を取引できます。少ない資金で大きな取引ができるため利益も大きくなるのが特徴です。ただし、損失が出た場合のリスクも大きく、高いレバレッジで損失を出せば、資金の減少も早くなります。

先物取引

先物取引は将来の売買価格をあらかじめ決めて、実際の売買時との差額で利益を出す方法です。購入価格の決定時に10万円であった商品が、実際に購入する場合に12万円になっていれば2万円の利益になります。売買する商品には農産物の大豆、トウモロコシや、工業品の金、天然ゴムなどがあります。開始する場合は買いでも売りでも取引が可能ですが、契約時の価格が反対方向に動けばその分が損失となります。値幅は決まっていないため、大きく利益が出る場合も大きく損失が出る場合もある商品です。

資産運用の種類による利率

リスクは殆ど無いもののリターンが極端に低いなど、運用してもほとんどお金を増やすことが出来ないものもあれば、大きなリターンを狙える一方でリスクが大きいものもあります。

一般的なリターンを並べてみます。

  • 銀行普通預金:0.001%など⇒ローリターン
  • 銀行定期預金:0.01%など⇒ローリターン
  • 株:時には一攫千金も可能⇒ハイリターン
  • 投資信託:プロの運用で3・5・7%など⇒ミドルリターン
  • 外貨預金:高金利⇒ハイリターン
  • FX:最大資金を25倍まで大きく出来るレバレッジ利用⇒ハイリターン
  • 個人向け国債:1年以上の長期保有で運用する⇒ローリターン
  • 不動産投資:安定の家賃収入で決まった額が入る⇒ミドルリターン

このように、それぞれの特徴によってかなり利率が違います。

ハイリターンの投資商品についつい目が行きがちですが、ハイリターンであるものにはリスクがつきものなので注意しましょう。

利率だけでなくリスクとセットで考えよう

次にそれぞれのリスクについて見てみます。

  • 銀行普通預金:預金保険制度⇒ほぼリスク0
  • 銀行定期預金: 預金保険制度⇒ほぼリスク0
  • 株:倒産や業績不振など、時には株が紙切れになる⇒資産0になるハイリスク
  • 投資信託:プロに任せる運用⇒ミドルリスク
  • 外貨預金:為替変動により大損する⇒ハイリスク
  • FX:レバレッジで失敗する⇒ハイリスク
  • 個人向け国債:日本が破綻しない限り安心⇒ローリスク
  • 不動産投資:物件の劣化や部屋が埋まらずに家賃収入が入らない⇒ミドルリスク

このように、ハイリターンのものはハイリスク、ミドルリターンのものはミドルリスク、ローリターンのものはローリスクとなります。

リスクとリターンは表裏一体であり、例えば「ローリスク&ハイリターン」の投資商品等はこの世に存在しません。

どの資産運用を選ぶかはあなた次第ですが、「何のための資産運用か」を考えることが大切ではないでしょうか。

例えば、20,30代のうちから老後資金を貯めたいというのであれば、長期運用で、ローリスク・ローリターンでじっくり備えていくのも一つの手段です。

逆に、40代からは、多少の蓄えもできていると思いますので、資金の一部を使ってミドルリスク・ミドルリターン型で取り組んでみるというのも一つの手段です。

目先の利益にとらわれずに、必要な資産運用を心がけてくださいね。

資産運用を自分でコントロールできる株

どの手段をとっても、リスクとリターンは表裏一体です。完璧な投資法などありません。

しかし「自分でやる」事によって、リスクをある程度コントロールし、回避することができる資産運用手段があります。株やFXなどです。株やFXは自らの判断によって売買タイミングを決める事が出来ます。

リスクは比較的高いと言えますが、自分のスキルと経験を磨くことでリスクを減らし、リターンを最大限に増やす「コントロール」が出来ます。

投資信託は買ったら最後、自分自身でコントロールが出来ませんが、自分で売買判断を行う手段の投資商品(株やFX)は、自らでリスクをコントロールが可能なのです。

また一般的な投資商品はインデックスに連動しますので、相場が下がったら損失になります。しかし株や FXは、売りからでも入る事ができるため、下がったときに利益を出すことも可能です。

効率の良い資産運用

沢山の商品を説明してきましたが、リスクを回避しながら自分の大切な資産を運用するには複数の商品を組み合わせることが重要だと考えられています。

資産の全額を一つだけの方法で運用する場合は、金利の変動などで大きなリスクを受ける可能性があります。資産を複数の方法で分散すれば、一つの商品で損失が出ても、他の商品でカバーできる可能性があります。

また、資産運用にはある程度の知識や経験が必要となる部分もあるため、自分に合った手段や金額を検討しながら始める必要があります。

まとめ

資産運用は商品によってリスクが違いますが、複数の商品を組み合わせることによってリスクを分散できる可能性があります。それぞれの資産運用の特徴を見極め、自分に合った方法で資産を増やしていきましょう。

資産の定義を会計や簿記の領域から確認すると同時に、投資や預貯金、保険を利用した資産運用の方法を解説してきました。資産運用にはリスクも伴いますが、金融商品や銘柄の選び方によってはリスクを小さく抑えることもできます。資産運用をする際には、現在の資産状況を見ながら行うと良いでしょう。

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