ストップ高になるとその銘柄は大きく上昇し、そのままトレンド相場になることもあります。
よって、「できる限り利益を最大化したい!売り時はいつなのか?」と気になる人が多いでしょう。
そこでこの記事はストップ高になった銘柄の売り時を解説。
ストップ高銘柄の利益確定タイミングを知ることができるため、いつ売れば良いのかが分かります!
目次
ストップ高銘柄の売り時は、その銘柄の株価が実体に対して割高であるときです。
株価が実体に対して割高である場合、新規や利益確定の売りが出る傾向があり株価が下落しやすい傾向にあります。
そのため、株を保有していると利益を失ってしまう恐れもあるのです。
よって、割高であるときは売りを検討したほうがおすすめです。
少なくとも、保有している株数の一部を売ったほうが良いでしょう。
例えば、3,000株を保有しているなら半分の1,500株を売るというようにします。
ストップ高銘柄の売り時を判断するには以下の方法を使います。
上記4つの方法を使用して割高でないかを確認していきましょう。
ストップ高になったときは、決算発表で好成績やその企業にとって良いニュースなどの何らかの材料があったはずです。
よって、まずはどうしてストップ高になったのかを調べましょう。
そしてその理由や材料がどのくらい強いのかを確認します。
仮にストップ高になった理由や材料が弱ければ上昇は継続せずにすぐに終了するため、売ったほうが良いです。
こうした場合、ただの期待買いであることが多く、その期待が外れるとすぐに下落してくることも多いため注意しておきたいです。
PERは株価収益率のことであり、現在の株価が1株当たりの純利益に対して何倍かを表したものです。
計算式は以下のとおり。
株価÷1株当たり利益(EPS)
PERの数値が高くなるほど割高となるため、売りを検討したほうがいい場面になります。
ただし、PERには「〇〇倍なら割高」という明確な基準がありません。
判断するときはその銘柄の過去の推移や同業種の数値で判断する必要があります。
例えば、その銘柄や同業種の過去の推移がPER5倍で推移しているとき、現在のPERが15倍であるなら明らかに割高です。
PBRは株価純資産倍率のことであり、現在の株価が1株あたりの純資産に対して何倍なのかを表したものです。
計算式は以下のとおり。
株価÷1株当たり純資産(BPS)
PBRの基準値は1倍です。
PBRが1倍よりも大きくなるほど割高となるため、1倍から離れるほど上昇が止まり下落する可能性があります。
そのため、売りを検討する場面です。
ストップ高後は上昇トレンドになることもありますが、その終了は「ダウ理論」で判断するのがオススメです。
ダウ理論とは、米国の証券アナリストであるチャールズ・ダウ氏が提唱したチャート分析理論になります。
ダウ理論はトレンドの継続やトレンド転換を判断するのに世界中で使用されています。
ストップ高になった銘柄に使えば、売り時が分かりやすくなるため非常に相性が良いです。
使い方としては以下のようにします。
まずは上昇トレンドになるのを確認しましょう。
ダウ理論において上昇トレンドとは「高値と安値を切り上げながら上昇すること」です。
続いて上昇トレンドが崩れるまで待って、そうなったら「売り」です。
ダウ理論において上昇トレンドの転換は、「直近高値を更新できず、直近安値を下回ったとき」になります。
ストップ高になった銘柄を売るときの注文方法は「寄成」を選択するのがオススメです。
寄成とは、株式市場が開始する前に発注する注文のことであり、その日の株式市場が開始した価格で売ることができます。
なぜ寄成がオススメなのかと言いますと、寄成なら「寄り天」になったときに対処できるからです。
寄り天とは、その日の開始価格の一番株価が高い状態になります。
例えば、以下のチャートのように取引の開始価格の一番株価が高くなり、そのあとは下がっていくだけというような状態が典型的な寄り天です。
寄り天は市場開始時の一番株価が高い価格であるため、その後に約定した注文は不利な株価になってしまい利益が減ってしまいます。
しかし、寄成で注文を発注しておけば開始時の価格で約定できるため、寄り天になっても対処できるのです。
とくにストップ高の翌日は寄り天が起きやすいため、売りたいときは寄成で注文を発注しておくのが良いでしょう。
「ストップ高銘柄を天井で綺麗に売り抜けたい!」と誰しもが思うものですが、それはかなり難しいです。
相場がこの先どう動くかは誰にも予測できないためです。
よって、天井で売るのは諦めてある程度の妥協はしなくてはいけません。
無理に天井で売ろうとすると、売るタイミングを逃してしまい利益を大幅に減らす恐れがあります。
それよりも多少利益が減ってもほどほどのところで売っておいたほうがいいです。
とくにストップ高になった銘柄は急激に上昇している分、そのリバウンドも大きく、上昇から一転して大きな下落に繋がることも多々あります。
そのため、少しでも嫌な予感がしたり、各指標を見て割高だったりしたら売っておいたほうがいいです。
保有するにしてもポジションの一部は利益確定しておくのがオススメです。
ストップ高銘柄の売り時は、その銘柄の株価が実体に対して割高だったときです。
割高か否かの判断は以下で判断すると良いでしょう。
なお、注文するときは「寄成」がオススメです。
寄成であれば市場開始時の価格で売れるため、その日が「寄り天」になった場合でも利益が減るのを対処できます。
ストップ高銘柄を天井で売りたいという思いはあるでしょうがそれは難しいため、ある程度の妥協は必要。
それよりも堅実に利益確定をしていくほうがトータルで勝ちやすいです。