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株取引の違反行為とは?知っておくべき取引ルール

株式投資家の中でも、しっかりと理解している方が少ないのが株取引での違反ルールです。

「自分は大丈夫」と思っていても、知らずに違反を犯してしまっているケースも少なくありません。

ルール違反については厳重な罰則があり、知らなかったでは済まされることではないため、しっかりとルールを認識しておくと良いでしょう。

今回は株取引で禁止行為をしないために、違反ルールをご紹介します。

目次

株価操作行為

株取引には金融商品取引法により、禁止行為が法律で定められ10年以下の懲役や1,000万円以下の罰金など、厳重な罰則があります。

禁止行為の中でも大きく括って「株価操作行為」が、重大な禁止行為に抵触。

簡単に言うと、意図的に株価を都合の良い方向へ仕掛ける行為です。

株価操作行為について詳しくご紹介します。

相場操縦的行為

株価相場は、多くの投資家や投資企業により公正な判断で株価が決まりますが、そこに公正ではない人為的行為をすることにより、法で禁止された犯罪行為となってしまいます。

人為的行為とは、意図的に株価を高くしたり安くしたりすることや、株価が上昇・下降すると見せかける誘導行為です。

例えば、買い注文を大量に入れて株価上昇を誘引する行為(買い上がり)、売り注文を大量に入れて下落するよう操作する行為(売り崩し)が当たります。

典型的な事例として、証券取引審査会から具体的な例の指摘がされています。

  1. 寄り付き前に前日終値より高い指値で多くの買い注文を入れる
  2. 気配板を見て、高い価格で意図的に多くの指値買い注文を入れる
  3. 上昇傾向に見せるよう、時間を追って指値買い注文を1円ずつ上げていく
  4. 現在価格よりも高い価格で、仮想の売買を行う
  5. 多くの指値買い注文を入れて、株価が下がりにくいようにする
  6. 1日の中で、特に終値での関与状況や同一銘柄の売買反復状況

このような指摘内容がありますが、実際に売買の意思があった上での注文は違反行為には該当しません

終値関与

株式市場の終値は、翌日に繋がる重要な局面です。

終値次第でチャートの見え方も変わるため、終値の決まり方はその後のトレンドにもかかわる部分でしょう。

その終値で、意図的に高くまたは安くなるよう誘引した指値注文は違反行為になります。

1日だけでなく、終値付近で連日注文される場合も反復行為とされる場合があるため注意しましょう。

仮想売買

同一銘柄を同じ価格帯で売買を繰り返すことは、出来高を操作する行為です。

自身で売ったものを自身で買うことで、その銘柄の出来高を上げることが可能。

出来高が多い銘柄は株式市場の中でも注目度が高く、出来高の変化から株価の操作にも繋がってくるでしょう。

出来高は株式ランキングでも重要なポイントであり、このような仮想売買も株価操作に該当します。

見せ玉(見せ板)

見せ玉とは、現在価格の前後で売買する意思のない指値注文を入れる行為です。

買い注文や売り注文を厚く見せる誘引行為に該当。

板気配が厚く見えることで、投資家は上昇や下降の判断をするため、買いや売りに動くが出やすくなるでしょう。

そのような大量の見せ注文は、自身の売買目的の注文が完了したら、取り消されるパターンがあげられます。

インターネットによる情報操作

株式市場の情報収集にインターネットは欠かせず、ブログやYouTube、専門掲示板など不特定多数が閲覧できるサイトが多くあります。

偽りのある書き込みは問題外ですが、嘘でなくても誇大表現や他人を惑わせ誘引させる行為も違反行為に該当。

その銘柄に対する自身の想いは自由ですが、印象操作に当たる書き込みにも注意が必要です。

違反行為と知らずに書き込みしている人が多いケースのひとつでしょう。

インサイダー取引

よくニュースで耳にする株取引の違反行為です。

仕事や知り合いを通じて株式市場に影響がある情報を得た場合、これから大きく上昇していくから株を大量に買っておく行為がインサイダー取引に該当。

友人や親族から聞いただけと思っていても、立派なインサイダー取引に該当されてしまいます

利益の大きさだけでなく、その情報による売買の行為自体が違反行為となるため注意しましょう。

バレないだろうと思っていても、日本取引所自主規制法人と証券取引等監視委員会がインイダー取引が行われていないか売買を調査しています。

知っておくべき株の取引ルールまとめ

株取引での違反行為は、知らずにやっていると大きな損失になりかねません。

安易な気持ちで違反行為をしてしまうと、重大な罰則に当たる可能性があります。

特に最近では、インターネットに情報操作が過度な表現は大きな問題となるケースがあるでしょう。

「自分は大丈夫」と思わず、しっかりと認識しておくことが大切です。

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