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1分で分かる株の踏み上げ相場【2つの前兆やチャート例も解説】

「株で踏み上げにあって大損した」

このように株では「踏み上げ」という言葉を聞くことがあります。初心者ですと意味が分からずに困ってしまう人もいるようです。

そこでこの記事では株の踏み上げについて解説。踏み上げとはどのようなものなのか1分もあればすぐ理解できます。

また、踏み上げ相場の前兆やチャート例も記載していますので実際の取引で役立てることが可能です。

目次

株の踏み上げとは?その意味を解説

株の踏み上げとは、売りを入れていた投資家の損切りを巻き込んで上昇する相場のことです。

値下がりを予想して売りを入れていた投資家は相場が上昇すると諦めて損切りをします。売りの損切りは買い注文ですので相場を上昇させる効果があります。もともとの上昇に売りの損切りが巻き込こまれ相場が上昇していくことがあるのです。

このように売りの損切り注文で上昇する相場が踏み上げになります。

踏み上げが起こる前提条件

踏み上げが起こる前提条件は「信用買い」よりも「信用売り」が多いことです。

信用買いと信用売りとは

信用買いと信用売りとは「信用取引」と呼ばれるもので、証券会社に保証金を預けてそれを担保に株を借りて取引する方法です。レバレッジが掛けれるため、保証金以上の取引ができます。

先にお伝えしたように踏み挙げは売りの損切り注文で相場が上昇していくものです。このため、沢山の売り注文が入っていないといけません。売りの注文数が少ないと上昇するための燃料が不足してしまうからです。

よって、踏み上げが起こるには信用買いよりも信用売りが多いという状況でないといけません。それをどのように見極めるかは次章でお伝えしています。

踏み上げ相場の前兆はこの2つ

踏み上げ相場には前兆があります。

踏み上げ相場の前兆

  • 信用倍率が1未満
  • 逆日歩が発生している

踏み上げ相場の前兆を知っておくことで、上昇する可能性のある銘柄に売りを入れる失敗を防ぎやすくなります。次章で詳細を確認しておいてください。

信用倍率が1未満

信用倍率が1未満ですと踏み上げの予兆として使用できます。

信用倍率とは信用買い残高が信用売り残高の何倍の水準かを表す指標です。「信用買い残高÷信用売り残高」によって計算され、数字が大きいほど買い残高が多いことを示し、数字が小さいほど売り残高が多いことを示します。

例えば、信用買い残高が50万株で信用売り残高が10万株なら「50万株÷10万株=5」となり、信用倍率は5倍です。

信用買い残高が20万株で信用売り残高が60万株なら「20万株÷60万株=0.3」となり、信用倍率は0.3倍となります。

踏み上げが起こる銘柄の多くは信用買いに対して信用売りが多いという特徴があります。信用倍率が1未満ですと信用買いに対して信用売りが多いことを表しますので、踏み上げの予兆として使えるのです。

逆日歩が発生している

「逆日歩(ぎゃくひぶ)」が発生しているケースでも踏み上げの予兆として使えます。

逆日歩とは信用売りをしている人が支払うコストです。

信用売りは株を借りてその株を売るという仕組みです。株には取引できる数の上限がありますので、信用売りの数が増えてくると株不足が起きることがあります。その際、証券会社は「日本証券金融株式会社(日証金)」から株を借りて株不足を解消します。

証券会社が日証金から株を借りる際はレンタル料を支払いますが、そのお金は信用売りしている人から徴収します。それが逆日歩と呼ばれるものです。

逆日歩が発生している銘柄は信用買いより信用売りのほうが多いです。踏み上げ狙いの買い仕掛けが起こる可能性があります。よって、逆日歩は踏み上げの予兆になるのです。

踏み上げ相場になる可能性のあるチャートの例

踏み上げ相場になる可能性のある銘柄はチャートでもある程度判断できます。 何度もお伝えしているとおり、踏み上げ相場は売りの損切りが沢山発生して上昇するというものです。よって、以下のように売りが多数入っていると予想できるチャートが踏み上げが起こりやすいです。

上記のチャートでは明らかに底打ちの形になっています。よって信用売りが沢山貯まった状態です。ここからは上昇すると信用売りしている人たちが降参して損切り注文を出す可能性があります。

そうした動きを狙って踏み上げを仕掛けてくる買い勢力がいるのです。このため、チャートで底打ちになっているときは踏み上げ相場になる可能性があります。

踏み上げの前兆がある株は売らないのがおすすめ

踏み上げの前兆がある株は売らないようにしましょう。売ったあと踏み上げによって大きく上昇してしまうケースがあるからです。

以下に当てはまる場合は踏み上げの可能性が出てきます。

踏み上げの可能性がある3つの前兆

  • 信用倍率が1未満
  • 逆日歩が発生している
  • チャートで底打ちになっている

上記のような銘柄は踏み上げ狙いの仕掛けが起こる可能性があるため売りで勝負するのは得策ではありません。

どうしても売りたいなら損切りを必ず入れる

踏み上げ狙いの仕掛けは日足などのスイングトレードが中心となるため、スキャルピングやデイトレードなら売りを入れるのもありです。

ただし、損切り注文はしっかり入れておきましょう。

損切り注文を入れておかないと「ちょっと目を離した隙に大きく値が動いて大損した」なんて事態も起こりかねません。

スキャルピングやデイトレードはレバレッジをかけて取引する人も多いかと思いますのでリスクが高いです。よって、損切り注文の設定は必須です。

上昇を期待して買いで狙うのは有効

踏み上げ時の上昇を期待して買いを狙うという手もあります。

ただし、いつ踏み上げが起こるかは初心者には分かりづらいため、ある程度経験を積んでからチャレンジしたほうが良いです。

踏み上げ時の上昇を狙うなら、過去チャートや過去データなどをもとに研究をしてから取り入れるのがおすすめです。

まとめ

株の踏み上げとは、信用売りをしていた投資家の損切りが起爆剤となり相場が急上昇することを指します。

踏み上げが起こる条件は信用買いよりも信用売りが多いことです。信用売りしている人の損切りが上昇の起爆剤ですので、多数の信用売りが入っている必要があるのです。それを見極める方法は以下の3つになります。

  • 信用倍率が1未満
  • 逆日歩が発生している
  • チャートで底打ちになっている

上記に当てはまる銘柄は踏み上げ狙いの仕掛けが起こる可能性があるので注意したほうが良いでしょう。とくにスイングトレードでの売りはおすすめできません。

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