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短期トレーダーは株式投資のスクリーニングをする時ボラティリティは必要か?

ボラティリティとは価格の変動度合いのこと。短期トレーダーにとって株式投資のスクリーニングをする際、ボラティリティは欠かせません。

その理由は短期トレードは価格変動が大きい企業に投資し利益を上げる仕組みだからです。

正しくボラティリティを調べてスクリーニングし、利益を上げられるよう情報を仕入れていきましょう。

目次

スクリーニングとボラティリティとは

スクリーニングとボラリティとはどういうものなのか、それぞれ解説します。

スクリーニングとは

スクリーニングは言葉の通り「ふるい分けること」です。

投資の世界でいうスクリーニングとは、何千とある企業の中からある基準を設け、企業を選定していき投資対象を決定します。

その選定の過程をスクリーニングと呼びます。

ボラティリティとは

ボラティリティとは、企業の価格の変動度合いを示す言葉です。

ボラティリティが大きいということは、その企業の価格変動が大きい、すなわちハイリスクハイリターンになるということ。

高いボラティリティを誇る企業はAI、フィンテック、ITなどのハイテク企業が選ばれやすいです。それだけ業界の移り変わりが激しいということになります。

ボラティリティが小さいということはその企業の価格変動が小さいということ。すなわちローリスクローリターンになるということです。

東洋経済オンラインによると、ボラティリティの低い企業は食料品や小売、卸売りなどの企業が選定されています。また、大型株やディフェンス銘柄と言われる銘柄もボラティリティが低い傾向にあります。

ボラティリティの種類

ボラティリティには「ヒストリカル・ボラティリティ」と「インプライド・ボラティリティ」の二種類があります。

ヒストリカルボラティリティ

ヒストリカルボラティリティとは歴史的変動率とも呼ばれる、統計学の標準偏差を利用し、ある一定期間のボラティリティを年率換算したものです。

過去に株式や債券などの原資産の価格がどれだけ変動したかを示しています。

高ボラティリティ=価格変動リスクが高い

計算方法は過去何日間かの変動率を年率で表します。例えば30日であれば、過去30日の変動率を年率で表すということになります。

インプライド・ボラティリティ

インプライド・ボラティリティとは将来の価格変動率を予測したもので、予測変動率ともいいます。

ヒストリカルボラティリティを元に、今後を相場や需給を鑑みて決定されます。

ブラックジョールズモデルを活用して計算されます。ブラックジョールズモデルとは、オプション価格計算式として最も有名な理論価格計算式として活用されているものです。

株式投資におけるスクリーニングとボラティリティの重要性

長期投資であればリスク許容度のチェックになる

長期投資は金融商品を長期にわたって保有することで資産形成を行うものです。長期間保有することでリスクを分散し、平均的な収益を上げることを目的としています。

したがって基本的にボラティリティの低い企業に投資をします。

長期投資におけるボラティリティはどこまでリスクをとるかの指標になるのです。

短期投資ではボラティリティの高い企業に投資することで利益を上げる

短期投資は短い期間で取引を繰り返し、収益を上げるものです。

すなわちボラティリティの高い企業を選定しないと収益を上げることができません。

しかし、大きな損失を招きかねません。損切りのタイミングやレバレッジをかけるのを控えるなど、リスク管理を徹底しないと大きな損失を被ってしまいます。

ボラティリティの調べ方と数値について

各証券会社のサイト

ボラティリティを調べるには各証券会社のサイトが有効です。

各証券会社には自分の好きな銘柄を見つけることができるように、スクリーニングツールを準備してくれています。

例えばSBI証券のスクリーニングツールでは、国内株式銘柄の過去60日のボラティリティを調べてくれます。

楽天証券のスーパースクリーナーも同様に過去60日のボラティリティを調べてくれます。

まとめサイト

株マップ.comでは、東証一部に上場している企業群のボラティリティランキングを載せてくれています。

「早く確認したい」という方は調べてみるといいかもしれません。

「ボラティリティが高い」とはどれくらいの数値をいうのか

楽天証券によると、ボラティリティは20を切ると低いと判断され、40を超えると高いと判断しています。

ボラティリティの高低は自分の投資スタイルによって変わりますが、明確な基準が欲しいという方はこの基準を参考にしてみてください。

特に短期トレーダーは高ボラティリティの企業に投資をするためスクリーニングする上で欠かせないツールとなるわけです。

企業例

ボラティリティの高い企業例

こちらは2021年12月1日現在最も高いボラティリティを誇るグローバルウェイのチャートです。

日足チャートが0~4000円の間で推移するなど、激しく乱高下していることがわかります。同社のボラティリティは238.4と驚異的な数値を叩き出しています。

短期トレードを繰り返すトレーダーにとって、高ボラティリティを誇る企業は大きなリスクを伴いますが魅力的な企業だということがわかります。

ボラティリティの低い企業例

こちらは日本で唯一日本政府が黄金株を保有していると言われているINPEXのチャートです。

黄金株とは会社の方針に対して拒否ができる特別な株式のことです。

日本政府の経済産業大臣が保有しています。

こちらは750~1000の間で推移していることから、比較的安定していることがわかります。

このように比較的安定した企業は長期保有で利益を上げる投資方法が向いているというわけです。

まとめ

今回は株式投資のスクリーニングとボラティリティの重要性についてまとめました。

短期トレーダーにとってボラティリティは重要な指標であり、投資判断をする上で欠かせないものであることがわかったと思います。

ボラティリティを確認しながらスクリーニングをし、利益を上げれるよう知識をつけていきましょう。

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