株式会社ソーシャルインベストメント

株式投資で押し目をスクリーニングで探す方法を伝授

株式投資において利益を出すにはなるべく安く購入し、高く売ることが王道であり確実な方法です。

なるべく安く購入する方法の一つとして「押し目買い」がありあります。

この記事ではその「押し目」となっている株式を見つけるためのスクリーニング方法について詳しく解説していきます。

目次

押し目とは

押し目とはアップトレンド中に株価が一時的に下がることです。

アップトレンドにある銘柄においても、株価が下がることなく上昇し続けることはほぼあり得ません。

アップトレンドの場合のほとんどは細かい上下を繰り返し上値と下値を切り上げながら日足や週足で見て上昇していきます。

そんななか、株価が大きく下落することがあります。これが「押し目」です。

スクリーニングとは

スクリーニングとは条件を設定し、その条件に合った株式のみを抽出する作業のことです。

スクリーニングの項目は多数あります。例えば、、、

  • 市場(東証一部、東証マザーズ等)
  • 業種
  • PER
  • PBR
  • ROE
  • 信用倍率
  • ゴールデンクロス
  • デットクロス
  • VIX恐怖指数感応度
  • ボリンジャーバンド
  • 一目均衡雲抜け上

ここに示したのはほんの一例であり、SBI証券の場合100項目以上あります。

スクリーニング手順

SBI証券を例にスクリーニングをする手順を紹介しますね。

Step1.SBI証券にログインしてください

Step2.「①国内株式」をクリックしてください

Step3.「②スクリーニング」をクリックしてください

Step4.スクリーニングしたい項目にチェックと数値を入力し、「検索」をクリックすることで条件に当てはまる銘柄が表示されます。

押し目銘柄のスクリーニング方法

押し目となっている銘柄のスクリーニング方法は以下の2つです。

①「値上がり率 5営業日前 20%以上」
 「値下がり率 前日 -5%以上」

②「値上がり率 3ヶ月前 50%以上」
 「値下がり率 5営業日前 -10%以上」

①は短期で初押しを狙っており、②は中期でアップトレンド中の調整による押し目を狙っています。

また、この記事では上記「日数」「%」で説明していますがあなたにあった数値に変更してスクリーニングする方法でも良いので色々と試してみましょう。

この2つのスクリーニングについて詳しく説明していきますね。

押し目銘柄のスクリーニング方法 その1

押し目銘柄のスクリーニング方法その1は「値上がり率 5営業日前 20%以上」と「値下がり率 前日 -5%以上」で検索する方法です。

このスクリーニングの場合、5日前から20%以上上昇し、前日5%以上下落した株式を抽出しています。

つまり、「初押し」の株式です。ではこのスクリーニングで表示された株式を見てみましょう。

狙い通り「初押し」の株式を見つけられましたね。

このような初押しの株式を発見したら「なぜ急上昇したのか」「急上昇に見合う材料なのか」等を総合的に判断し、「買い」だと思う株式であるならば反発を確認した時点で「買い」で入られるように準備しておきましょう。

押し目銘柄のスクリーニング方法 その2

押し目銘柄のスクリーニング方法その2は「値上がり率 3ヶ月前 50%以上」と「値下がり率 5営業日前 -10%以上」で検索する方法です。

このスクリーニングの場合、3ヶ月前から50%以上上昇し、5営業日前から10%以上下落した株式を抽出しています。

つまり、アップトレンド中であり直近5日以内で調整中の株式を狙ってスクリーニングしています。

ではこのスクリーニングで表示された株式を見てみましょう。

狙い通りアップトレンド中で調整に入る株式を見つけられましたね。

この株式の場合は上値と下値を切り上げながら上昇しており25日線近くで3回反発しています。次も25日線近くで反発するようであればそこで買いで入ることで高い確率で押し目買いが成功するでしょう。

押し目買いの注意点

押し目買いの注意点は以下の2つです。

  1. 初押しの場合は上げた理由をよく調べる
  2. アップトレンド中の調整による押し目の場合はその後もアップトレンドが継続するか確認する

では上記2つについて詳しく解説しますね。

初押しの場合は上げた理由をよく調べる

押し目買いの注意点の1つ目は「初押しの場合は上げた理由をよく調べる」ことです。

上方修正が発表された、決算発表時に来季の見通しが想定より明るかった、疑義が解消された、業務提携が発表された等、株価が急上昇する要因は様々です。

しかし、何の発表もないにも関わらず株価が急に高騰することは稀にあります。この場合、初押しだとしても意味のない上げなのでそこから更に上昇する可能性は低いですよね?

「初押しなので何でも買い」ではなく、なぜ上げたのかをしっかりと考える習慣をつけましょう。

ちなみに日本株の「ズーム」という株式をご存じでしょうか?

このズームはビデオ会議によく利用されているアメリカ企業の「ZOOM」とは全く関係のない会社です。しかしZOOMと勘違いされて買われストップ高となったことがありました。

このように勘違いや誤発注で買われ急上昇することも稀ですがあります。初押しの場合は十分に注意して買いましょう。

アップトレンドが継続するか確認する

押し目買いの注意点の2つ目は「アップトレンド中の調整による押し目の場合はその後もアップトレンドが継続するか確認する」ことです。

アップトレンドはいつまでも続くわけではありません。いつかはダウントレンドになる可能性がありあます。

押し目だと思い買ったら実はダウントレンドの始まりだった。ということはよくある話です。アップトレンド中の調整による押し目の場合は必ず「反発したことを確認」してから購入しましょう。

また、まだアップトレンドが継続すると思い購入したが、株価が下落した場合は損切りラインを明確に定め必ず損切りするようにしてください。

先ほども記述した通り、ダウントレンドの始まりだった場合、急落する可能性もありますので注意しましょう。

まとめ

押し目の株式をスクリーニングするには「値上がり率」と「値下がり率」を設定することで検索可能です。また、本記事内で紹介したことを以下にまとめましたのでご覧ください。

  • 押し目とはアップトレンド中に株価が一時的に下がること
  • スクリーニングとは条件を設定し、その条件に合った株式のみを抽出すること
  • 押し目の株式は「値上がり率」と「値下がり率」を設定しスクリーニングする
  • 初押しの株式をスクリーニングするときは「値上がり率 5営業日前 20%以上」と「値下がり率 前日 -5%以上」で検索する
  • アップトレンド中の調整による押し目をスクリーニングするときは「値上がり率 3ヶ月前 50%以上」と「値下がり率 5営業日前 -10%以上」で検索する
  • 押し目買いの注意点は「初押しの場合は上げた理由をよく調べる」ことと「アップトレンド中の調整による押し目の場合はその後もアップトレンドが継続するか確認する」こと

押し目買いは株式を安く購入する最善の方法の1つです。あなたも押し目の株式をスクリーニングし安く購入し利益を確保できるようにしていきましょう。

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