スキャルピングで稼ぐにはボリンジャーバンドがオススメです。その理由は、スキャルピングでは売買ルールを明確にして、それに従うことが重要になるからです。
その際にオススメなのがボリンジャーバンドとなります。
この記事ではスキャルピングの特徴とボリンジャーバンドのメリット、デメリットをお伝えします。
目次
スキャルピングとはFXのトレード手法のひとつで、数秒から数分で取引を終える、一番取引スパンの短い手法になります。
その分一回に得られる利益も損失も少なくなりますが、取引の回数は多くなります。
短時間で取引を終えるため、決められた時間しかトレードできない人や、判断力のある人に向いています。
その反面、経験が必要になってくる上級者向きの手法でもあります。
統計学を使ったテクニカル指標のひとつです。センターラインと呼ばれる移動平均線と標準偏差を使い、相場の勢いや反転のタイミングなどを予想します。
標準偏差とは簡単に言うとばらつきを表し、±1〜±3σ(シグマ)で表示されます。
センターラインから約68.3%の距離を「±1σ」、約95.5%の距離を「±2σ」、約99.7%の距離を「±3σ」と呼びます。
それぞれの数字は、その範囲内にチャートが収まる確率を示しています。
ボリンジャーバンドには以下のような状態があります。
スクイーズとは、簡単に言うとレンジ相場のことで、バンドの幅が狭まってる状態を指します。
レンジ状態であるため、各シグマからのブレイクによるエントリーと、レンジ内におけるシグマを利用した逆張り、両方の戦略が狙えます。
エクスパンションとは、トレンドの発生により、バンドの幅が膨らんでいく状態を指します。
スクイーズからエクスパンションへの以降はトレンドの発生を意味するので、順張りでエントリーするチャンスになります。
バンドウォークとは、ローソク足がバンドについてまわる現象をいいます。
このバンドウォークは強いトレンドを表します。戻りに注意が必要ですが、順張りエントリーのチャンスです。
ボリンジャーバンドは2つのメリットからスキャルピングに向いています。
その2つとは売買ルールが明確で機械的にトレードできることと、エントリーチャンスが多いことです。
スキャルピング以外の手法はこれからの流れを読んでエントリーするため、エントリーすると決めるまでの時間が長いです。
しかし、スキャルピングは数秒から数分単位の戦いであるため、迷っている時間はありません。そこで明確なルールが必要になります。
ボリンジャーバンドには視覚的にわかりやすい、ラインとバンドの状態があります。
スクイーズやエクスパンション、バンドウォークの場合ごとに、あらかじめエントリー方法と決済方法を決めておくことによって、迷わずトレードすることができます。
またスキャルピングは一回の取引での利益が少ないため、取引回数を増やすことも大事になります。
取引回数を増やすためにもボリンジャーバンドは役に立ちます。
普通のインジケータであれば大抵は順張りか逆張りどちらかにしか使えません。
しかし、ボリンジャーバンドではスクイーズ場面では逆張りに、エクスパンションやバンドウォーク時には順張りと両方に対応ができます。
回数が命のスキャルピングにとって、エントリーチャンスが多いことは大きなメリットです。
以上2つの理由からボリンジャーバンドはスキャルピングに向いていると言えます。
便利なボリンジャーバンドですが、デメリットもあります。
対策と一緒に説明していきます。
ボリンジャーバンドは、移動平均線をもとにしている、いわゆる遅行系のインジケーターです。
移動平均線はローソク足の終値をもとに算出されるため、どうしても相場の後追いの表示になります。そのため、長く続くトレンドなら大丈夫ですが、すぐ終わるトレンドには乗り遅れる場合があります。
対策としては、弱点を補う先行系の指標との組み合わせが便利です。
先行系の指標はいくつもありますが、1番わかりやすいものがトレンドラインです。
トレンドラインは一度引いてしまえば、未来の支持線や抵抗線の目安になります。トレンドラインで大まかな流れを把握しつつ、ボリンジャーバンドでエントリータイミングを測るのがいいでしょう。
これはどのインジケータでもあることなのですが、ボリンジャーバンドにも絶対の保証はありません。
エクスパンションの始まりだと思って順張りでエントリーしたのに、すぐセンターラインまで戻ってきてしまうこともあります。
これらのダマシにはルールで対応しましょう。センターライン、1〜3σとわかりやすいラインがあるので、ルールも作りやすいです。
このようにデメリットもありますが、先行系の指標を使うことや、ルールをしっかり作ることで対応が可能です。
スキャルピングは上級者向けのトレード手法ですが、ボリンジャーバンドを使うことによって、迷わずトレードできます。
ボリンジャーバンドバンドの特徴をしっかり理解して、スキャルピングに挑戦しましょう。