株式投資をしていると名言や格言を聞く機会があります。名言・格言の中で、昔からよく言われている名言・格言は、今でも当たっているなと思ったすることが多くあります。
一方で、いやこの名言・格言は今の時代とずれてきているかなと思ったりすることもあります。相場の中で、生まれた名言・格言は、株式投資で迷った時に、道しるべとなるはずです。
今回は、覚えておいて損はない。そんな名言や格言を少しだけご紹介します。
目次
詳細は不明ですが、昔の米相場の名言・格言がそのまま株式の名言・格言になったものもあるようです。日本証券業会による1971年初版発行の「格言は生きている–株式投資のコツを会得する方法」のの出典は1748年で、当時はその格言が米相場に使われていたとあります。
また、昔は相場の神様と呼ばれる相場師がいて、その人たちが取引をする中で格言を生み出して伝えられてきていますし、今も株式市場には、有名な投資家の方が、相場の名言や格言を生み出しています。
冒頭で紹介した、日本証券業会から出版されている「格言は生きている–株式投資のコツを会得する方法」の小冊子からいくつか名言集を紹介します。
相場は常に動いていて不確かなものなので、理屈では通らないことも多くあります。そんな時は、素直に相場の状況を判断することが必要だということです。
自分の思っていた通りに相場が動かなかったという時は、冷静になって相場の状況を聞いてみることは大事です。
大勢のとおる道は、安心するけれども大きな成功は得られない。人の通らない裏道こそ、上手く行くことが多いという格言です。
相場の世界でも、ちょっと人気がでた株などに買いたい人が集まる傾向にありますが、つられて買って、その後人気が下火になって株価が下がってしまったということもあるかもしれません。
そういう場合に、この格言を思い出すことで冷静な判断ができるのではないでしょうか。
ウォール街では、「人が売るときに買い、人が買うときには売れ」(Buy when others sell; Sell when others buy)という格言があります。こういった心理は、万国共通なのかもしれません。
あたまというのは、最高値のことで、シッポは、最安値を表しています。
一番安いところで買い、一番高いところで売ると利益は最大になりますが、そのタイミングを見極めるのは、なかなか難しいので、欲をはらずに食べられる部分は残して売りなさいという格言です。欲をはるあまり、タイミングを逃してしまわないよう、気をつけたい格言です。
日常でも使うことがあるかもしれませんが、今の時代でもよく使われています。
意味は、もう底値だと思っていても、まだもう少し様子をみてみること、反対にまだ下がりそうだと思う時は、もう底ではないかと思ってみることというものです。
どんどん上がっていく株価をみて、もう売った方が良いのではないかと思う前に、この格言を思い出してみてはどうでしょうか。
とりあげた格言は、日本証券業会ホームページ(投資の時間ー相場格言集)で取り上げられています。まだまだたくさんありますので、興味を持った方は、参照してみてください。
⇒ https://www.jsda.or.jp/jikan/proverb/contents/
日本最後の相場師と言われた是川銀蔵氏をご存知でしょうか。投資家の中では有名な人で、是川氏に関する本は、何冊も出ています。
また、是川銀蔵氏は、相場の名言をいくつも生み出していますので、その中から有名な「カメ三則」を取り上げてみました。
是川氏は、株式投資は、ウサギとカメであれば、カメのようにじっくり取り組むことが必要だと伝えています。
株式投資カメ三則
その一、銘柄は、水面下にある優良なものを選んで、じっと待つこと
その二、経済・相場の動きからは常に目を離さず、自分で勉強する
その三、過大な思惑はせず、手持ち資金のなかで行動する
最後に、世界で最も有名な取引所ウォール街から名言を一つ取り上げたいと思います。
Sell in May and go away but remember come back in September
株は5月に売り逃げろ、しかし9月に戻って来ることを忘れないように
ウォール街には、上記の有名な格言があります。
日本では、Sell in May (セルインメイ)(だから5月の株価は安くなる)だけが取り上げられていましたが、実際には、そうでないことも多くなってきたので、最近は使われていないことが多いですが、覚えておいても損はないでしょう。
歴史のある相場の名言・格言は、説得力があるものが多かったのではないでしょうか。
株式投資をしていく中で、迷った場合には、ぜひ、思い出してみてください。