この記事は「騰落レシオ25 日」について解説しています。
どのような指標かなのや使い方、注意点などをお伝えしていますのでこの記事ひとつで騰落レシオ25 日が使いこなせるようになります。
10分程度でサクッと読める内容になっていますのでぜひ参考にしてください。
目次
騰落レシオ25 日とは市場の過熱感を表示した指標です。
つまり、買われ過ぎと売られ過ぎが確認できる指標になります。
25 日というのは設定値です。
騰落レシオでは値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から市場の過熱感を算出しますが、25日の場合は25日間の合計です。これが5日なら5日間の合計になります。
騰落レシオでは数字で過熱感を表し、100%や70%というように表示されます。
このように騰落レシオ25 日は25日間の株式市場の過熱感を数字で確認できる指標です。
騰落レシオ25 日の計算式は以下のとおりです。
騰落レシオ25 日の計算式
騰落レシオ(%)=25日分の値上がり銘柄数÷25日分の値下がり銘柄数×100
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数を割って計算しますので、騰落レシオ25 日ですと上記になります。
例えば、25日分の値上がり銘柄数が1,000で25日分の値下がり銘柄数が850であれば。「1,000÷850×100=約117」ですので、騰落レシオは117%です。
ここからは、騰落レシオ25 日の確認方法と使い方を解説します。
まず基本の数値は100%です。
「100%=値上がり銘柄と値下がり銘柄数が同じ」ですので100%を超えると値上がり銘柄が多いことを示し、100%を下回ると値下がり銘柄が多いことを示します。
一般的に120%を超えると買われ過ぎとし、70%以下になると売られ過ぎと判断されます。
このため、以下のように使うのが基本です。
騰落レシオの使い方
使い方は「RSI」や「ストキャスティクス」などの過熱感を判断するインジゲーターと同じです。120%以上になると買われ過ぎと判断し売り準備し、70%以下になると売られ過ぎと判断し買い準備します。
ただし、あくまで準備をするだけです。
騰落レシオをエントリーサインとして使ってはいけません。
騰落レシオで買われ過ぎになったとしてもすぐに株価が下落するわけでないですし、売られ過ぎになってもすぐに株価が上昇するわけでないので注意しましょう。
このため、騰落レシオはあくまで注意信号として見ておくことがおすすめです。
例えば、120%を超えたら「そろそろ売り相場になるかもしれないから警戒しておこう」といった感じに使用するのが望ましいです。
騰落レシオは証券会社のツールや株関連のサイトなどで確認できます。
例えば、「nikkei225jp.com」というサイトもそのひとつです。
nikkei225jp.comでは騰落レシオのチャートだけではなく、30営業日の日経平均株価との比較もできるのでおすすめです。
他にもネットで「騰落レシオ」と検索すればすぐに見つかるかと思います。
騰落レシオを使用する際には次の2つに注意しておきましょう。
騰落レシオの注意点
上記の2点を知らないと「騰落レシオの数値どおりトレードしているのに上手く行かない」という事態になりますので、次章で詳細を確認しておいてください。
騰落レシオで過熱感が出ても株価がすぐ動くわけではありません。
先にもお伝えしたとおり、騰落レシオのサインはあくまで注意信号だからです。
例えば、数値か120%を超えたとしてもすぐに下落し始めるわけではないのです。
下落し始めるのは1週間後かもしれませんし、3ヶ月後かもしれません。よって、エントリーサインとしては使用できないのです。
実際にエントリーするか否かはチャートの動きやニュース、インジゲーターで判断していく必要があります。騰落レシオはあくまで予兆として使用するように心がけてください。
騰落レシオで過熱感が出ても株価に影響しない可能性があります。
いわゆる「ダマシ」です。
騰落レシオも他のインジゲーター同様ダマシがあります。
このため、過熱感が出ても株価に影響しないどころか逆の動きをすることもあります。例えば、数値が70%以下になのに下落が止まらないというような状態です。
そうしたことから、当てにしすぎると痛い目を見る可能性があります。
あくまで目安のひとつとして使用するのが望ましいです。
騰落レシオ25 日とは、25日分の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から市場の過熱感を算出する指標です。
そのため、騰落レシオを確認すれば現在の相場が「買われ過ぎ」なのか「売られ過ぎ」なのか判断できます。
一般的には「120%以上で買われ過ぎ」・「70%以下で売られ過ぎ」とします。
ただし、騰落レシオで過熱感を示す数値が出ても「株価がすぐ動くわけではない」・「株価に影響しない可能性がある」という場合もあるので注意です。
そうしたことから、騰落レシオはあくまで目安のひとつとして使用するのがおすすめです。