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株の両建てでトレードする方法

株式の両建ては、信用取引の取引方法です。両建ての取引は、同じ銘柄の買建て売建てのポジションを持つことを言います。

同じ銘柄の買建て、売建てをすることで、損失を軽減するヘッジの取引として用いられています。

大きな利益を得るための取引というより、株式投資のヘッジ取引方法の一つなので、取引にメリットを感じない人もいるかもしれません。ただ、知っておくと株価の方向性が見極めできない時に使える取引方法です。

しかし、上手くタイミングを見て取引をする必要があるので、初心者には少し難しい取引方法と感じる方もいるかもしれません。

取引に慣れないうちはタイミングなどが難しく、思わぬ損失を出してしまう可能性もあるので、注意が必要な取引になります。

そんな両建てのメリットは何か、どのようにすれば両建てトレードが上手くいくのかそのコツをお伝えします。

目次

両建てとは

両建てというのは信用取引で、同じ銘柄の株式を買建てと売建てすることを言います。

同じ銘柄の売りと買いを同時に新規建てすることで、損失を限定させるのが目的です。リスクヘッジ取引の一つです。

そのため、大きな利ざやを得ることを目的とした取引ではなく、ボックス相場などで方向性が定まらない時などに、どちらの方向に行ってもある程度の損失を回避する方法として使われたりもします。

また、保有の建玉に含み損が膨らんでいる時に、決済せずにポジションを持ち続けて様子をみたい時などに、利用する方もいます。

両建ては、株式投資の取引方法だけでなく、先物取引やFX取引などでも行われている手法なので、覚えておくと他のトレードでも利用しやすくなるでしょう。

両建てで取引することによってのメリット

両建ての取引することのメリットは、損失を限定することができます。

両建てなので当たり前ですが、両建てしている銘柄の株価が値上がりすれば、買い建ては含み益が出ますが、売り建てしている銘柄は含み損が出ます。

ポジションを持つ時や保有していて、今決済したくないが、今後この株価が上がるか下がるかわからないという場合、

両建てをして様子をみておき、株価の方向がどちらかに動いた時に返済をすることで、含んでいる損失分を少し相殺する事ができます。

例えば、買建てのポジションを保有している場合、株価が下がれば含み損を抱えてることになります。

そのまま株価が下がると含み損は膨らみますが、新規で売建てをした方は含み益になり、両建てしている場合、その損益が相殺されることになります。

難しいのは両建てを外すときのタイミングです。

片方を外すことで、どちらかに損益が膨らむことになるため、株価が反転するタイミングをみて外す(決済する)必要があります。

両方決済する場合は、決済する事で損失が出ないかも確認する必要があります。

両建てで取引する際に注意しないといけないこと

普通に取引をしている場合でも同じですが、信用取引は建玉としてポジションを持ち続けていると費用がかかります

買建ての場合は買建て金利、売りの場合は貸株料、その他にも管理費や決算日をまたぐと買建ての場合は名義書き換え料、売り建てての場合は配当金相当額を支払う必要が出てきます。また、もちろん新規建て、決済時は所定の手数料も発生します。

ポジションを保有し続けることで費用も発生し続けるため、決済する場合はかかっている費用も考慮する必要があります。

また、売建ての場合は、株価の急激な上昇があった場合や、売建てが増えることにより調達する株式が品薄になることで、品貸料(逆日歩)が発生する場合があります。

買建てしていた株価が下がってヘッジのために売建てをしたら、株価が反転して上昇し、返済のタイミングを逃して損失が発生した。

ヘッジのために売建てをしたら、貸株注意喚起銘柄に選定されていた銘柄で、その後逆日歩が発生してヘッジのためだったのが、思わぬ損失を被った。

などという場合もあります。

両建てする場合は、特に売建ての方の株価、建玉株数の残状況をみて、新規建てをする方が良いでしょう。

まとめ

両建てとは、株式の取引だけでなく、先物やFXなど様々な取引に使われているヘッジ取引の一つです。

両建てをすることで、ポジションの含み損を軽減して、ポジションを維持するために行われる事が多い。

両方決済する場合、損失が発生しないか確認する必要がある事、片方だけ外すと損失が膨らみ維持率が悪化するので、決済時は注意が必要

ポジションを保有する事で、費用が発生し続けるので、タイミングよく決済する事が必要。

売り建ての場合は、売建て株数残の状況によっては、逆日歩が発生する場合があるので、気を付ける事が必要です。

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