株価が大きな動きを見せる時は、何かしらの原因があって動くことがほとんどです。
その原因は「材料」と呼ばれ、好材料であっても悪材料であっても、投資家にとっていち早く知りたい情報です。
材料をいち早く情報収集した時と、遅れて情報収集した時では、売買のタイミングは大きく異なり、収益面でも大きな差がでることは間違いありません。
今回は、株式投資における「判断材料をいち早く知る方法」をご紹介します。
目次
株価が動く原因は、全体的な世界情勢や政治情勢、業界全体の動向など、さまざまな観点が株価に影響を及ぼします。
世の中全体の動きも材料のひとつではありますが、個別銘柄ごとに好材料・悪材料があります。
個別銘柄の材料を情報収集できた時に、「好材料なのか」「悪材料なのか」を判断できなくてはなりません。
材料が出た途端、瞬時に株価が大きく動くケースも珍しくなく、材料の良し悪しの判断も早く見極めることが必要です。
好材料になるケースと悪材料になるケースを解説します。
企業の決算発表で期待したいのが、業績の上方修正です。
1年間の中で、会社の業績の報告するタイミングがいくつかあります。
前回の報告時よりも、業績が上向きであることや上方修正が発表されれば、個別銘柄にとって大きくプラスに動くようになるでしょう。
投資家にとってキャピタルゲインとなる売買差の収益だけでなく、銘柄によってインカムゲインとなる配当金や株主優待を計算に入れて投資するケースもあります。
配当金の増配や株主優待が拡大されるということは、会社の利益が出ているという証明でもあり、投資したという個人も多くなる要因です。
株価に大きく影響が出ること間違いなしの自社株買い。
自社の株式を企業が買うということは、第三者が買うわけではないのですぐに売却されることはなく、その分の株価が上がると予想できます。
さらに現時点の株価が安いという判断で、自らの株式を購入するため、今後の株価上昇に大きな期待ができます。
M&Aのように買収や合併は、買収する企業が株式を買い集めていくことがわかります。
買い集められるということは株価が確実に上がる要因であり、自社株買いに近いものがあるでしょう。
ただしM&Aには、企業同士の今後の目指す動向も肝心なポイントです。
好材料の上方修正とは反対に、業績が悪化するということは悪材料になります。
業績が落ちるということなので、株価下落は仕方ないでしょう。
こちらも好材料の反対で、投資家にとっては嬉しくない内容です。
特に配当金の減配は、株価にとって大きなダメージとなる場合があります。
大規模な投資は企業の未来を広げる反面、キャッシュフロー等の不安材料が出るケースもあります。
100%悪材料とは言えませんが、内容を細かく注視する必要があるでしょう。
このように内容によって、好材料と悪材料に分かれ株価もわかりやすく影響が出ることがほとんどです。
企業からの発表は細かな内容でも、よく吟味して判断することをおすすめします。
いち早く情報を入手できるということは、株価が上昇してしまう前には買うことができ、下落する前に売り抜けることが可能です。
そのために、個別銘柄の好材料や悪材料となる情報を早く手に入れるポイントをご紹介します。
上場企業のホームページには、IRや決算報告などのページがあります。
そこには決算情報や企業動向のニュースなど、いち早く発表される場所のひとつです。
気になる企業のホームページは適時チェックをしましょう。
株価情報サイトのひとつで、企業の発表もサイトにアップされています。
株式専門サイトでは、有料レポートなどもあり、リアルタイムで情報が更新されています。
このような情報源を元に、企業情報には敏感に察知しましょう。
株価の上昇を狙うには、材料の情報収集が欠かせません。
好材料が出るタイミングは、投資家にとって大きな収益を狙うチャンスであり、いかに早く情報を得て見極めるかに掛かっています。
企業情報の材料は、掲示板やSNSなどで間違ってものや誇大な情報が出ている場合もあります。
信頼ある情報源から自身の目で確認して判断するようにしましょう。