デイトレーダーとは、一日のうちに売買を終了させ、保有ポジションを持ち越さずに利ザヤを稼ぐトレーダーのことを指します。
イメージとしては一日で多くの売買を行い、細かい利ザヤを稼ぐトレーダーですが、その通りなのでしょうか?
また、その人柄や適した生活というのはどういったものなのでしょうか?本記事では、デイトレーダーの生活スタイルから、デイトレード向きの商品まで紹介します。
目次
株式市場なら、市場は9時に始まり15時に終わります。Fxなら土日を除いて24時間です。デイトレーダーは、それぞれの市場で得意とする時間帯で取引をします。ここでは著名人も多い株式のデイトレーダーの生活例を紹介します。
基本的に、デイトレーダーの朝は早いです。株式市場が9時に開く前の、8時ころから準備を始めます。前日引けから本日の朝までに起こった世界中の経済ニュースや、その週のイベントなどを調べ、市場参加者の姿勢を見定めます。
デイトレードとは言え、大口の機関投資家がどういった資金の動かし方をするかで、相場の動きが変わるので、このチェックは欠かせません。実際、証券会社に勤務するトレーダーは、朝6時に出社して情報をチェックする人もいるほどです。
そして9時に市場が開き、トレードを開始します。自分のトレードスタイルに合わせ11時30分までの前場、12時30分から15時までの後場で、短期売買を繰り返します。
そしてあまり注目されませんが、その日のトレードを終えた後は、必ず取引の見直しをして自分のトレードスタイルが機能しているか、変更する必要があるかを確認します。
継続して勝てるトレーダーは、多くのトレード戦略を持っており、市場に合わせて的確にトレードすることを目指しています。
これらからわかるように、株式のデイトレーダーは、朝方の人が多いことがわかると思います。トレードスタイルによっては午前中しかトレードしない人もいるので、自分のやり方に合わせた生活を継続できる人が、デイトレーダーで成功できると言えるでしょう。
一口にデイトレーダーになると言っても、トレード対象を何にするか次第で、その生活が異なります。
逆に言えば、自分の時間と資金を主軸に考えて、適切な商品を選べる自由があるのです。
以下に日本でポピュラーな3つの商品の特徴を紹介します。
日本でデイトレードと言えば、真っ先に思い浮かぶのが日本株でしょう。プレーヤーも多く、情報も豊富で、証券会社のトレードシステムも充実しています。
デイトレーダー初心者の方は、聞いたことのある企業をリストアップしてトレーニングを積むことができるので、敷居が低いと言えます。銘柄数も4000ほどあるので、自分のトレードスタイルに合った銘柄をじっくり選ぶことができます。
そして、トレードできる時間がしっかり決まっていることも重要です。株式市場を毎日見ていると、出来高が多く、値動きの激しい時間帯というのは、だいたい決まっています。その時間にトレードできるように生活をすれば、毎日を給料日にすることも可能です。
唯一の欠点としては、勤め人は難しいという事でしょう。9時から15時は会社で仕事をするので、株式のデイトレードは難しいです。
デイトレードと聞いて、株と同じくらいメジャーな商品はFXです。特にドル円は、スプレッドが小さく流動性も株式より高いので、資金量にかかわらずトレードチャンスが巡ってきます。
さらに、基本的に24時間いつでもトレードできるので、勤め人でもデイトレをすることができます。
もっともポピュラーな取引時間帯は、米国市場が開く21時から24時です。米国勢は為替を積極的に変動させるので、デイトレードやスキャルピングで利益を取れる機会が何回も訪れます。
さらに証拠金取引のレバレッジが、株式より大きい事も魅力です。少ない資金で大きく稼ぎ、短期間で資産を築くのに適しています。
名前は聞いたことがあっても、あまり多くのトレーダーをみかけないのが日経平均先物です。
実際、レバレッジの高さと仕組みの難しさから、機関投資家や専業トレーダーに向いていると言えます。
しかし、リスク管理さえできれば、Fxよりもレバレッジを高くして取引できるので魅力的です。取引時間も日中と夜間があり、夜間は16時30分から翌日5時30分まで取引可能です。勤め人でも夜間取引で、トレードできます。
基本的に一単元が高く、先物1枚に必要な証拠金は900,000円です。レバレッジは20倍以上となっているので資金管理が大切になります。小額から始めたい方はミニもあるので、試してみてください。
以上3商品を紹介しました。それぞれ特徴がありますが、平日なら24時間、いずれかの商品をデイトレードすることが可能です。自分の生活リズムに合った商品で小額から始めれば、余裕資金でデイトレーダーになることも出来るでしょう。
一度は聞いたことがあるものの、実態はあまり知られていないデイトレーダーについて、どんな生活をして、どのような商品がトレードに向いているのかを紹介しました。
相場だけで生活しているイメージがありますが、投資商品をうまく選べば会社勤めをしながらデイトレーダーになれることも、お判りいただけたと思います。
いきなり生活をかけたトレーダーになるより、兼業投資家として経験を積み、自分のトレードスタイルを作り上げていけば、給与以外の収入を自分で稼げるようになります。
将来の金銭的不安を解消するためにも、一度デイトレーダーになることを検討してみてはいかがでしょうか。