株を取引したことがない人は、1株の価格を聞いて「なんで1株の金額はそんなに安いのに、株は高いのだろう」と感じているかもしれません。
それは、日本国内の株式の売買単位が100株に統一されているからで、1株は安くても100株でしか購入できないため、結果として購入金額が上がりますす。
ただし、これは日本国内の株式に定められたルールで、海外の株は異なります。加えて、最近は日本株で1株でも取引ができる証券会社も出てきています。
本記事では日本株の売買単位についてご紹介します。
目次
日本国内の株式の売買単位は2018年10月1日に100株に統一されましたが、それ以前は企業によっては1,000株単位など異なることもありました。
1株単位の銘柄に対して間違って100株購入してしまうと、思っていたよりも多額の株を買ってしまう誤発注であったり、欲しい銘柄が1,000株単位と決められていて、欲しいけれども多額になるため買えず悔しい思いをした人もいるかもしれませんね。
しかし、2020年5月現在は100株に売買単位が統一されて非常にわかりやすくなっています。
日本株は100株単位でしか買えないと決められていますが、1株からで買える証券会社のサービスもあります。「単元未満株」での取引を提供している証券会社のサービスを利用すれば、1株でも99株でも購入できるのです。
これまで株取引を行ってきた個人投資家はポートフォリオを組む際に、投資できる資金からどのように割り振るか悩んだことがあるでしょう。それは、多くの個人投資家の投資資金に限りがあるからです。
例えば、100万円を投資しようと決めた場合、Aに30万、Bに50万、Cに20万と組むと、それだけで100万円に到達してしまいます。3つの銘柄でポートフォリオを組むよりも、もっと多くの銘柄に分散したいと考えても、予算が決まっていれば難しくなりますよね。
しかし、1株でしたらどうでしょうか。100分の1で購入できるわけですから、Aが3,000円、Bが5,000円、Cが2,000円となり、合わせても10,000円で済むわけです。
資金が限られている人でも、多くの銘柄に幅広く投資することができますし、1株ではなく50株で買うことで、50万円で済み、残りの50万円で他の銘柄を買う、ということも可能になります。
また、株数によって配当金を受け取ることができるのもメリットでしょう。
ただし、銘柄により株主優待は異なり、ほとんどは100株以上で受け取れるようになっています。単元未満株である場合には、株主優待を受け取ることができないため注意しましょう。
日本国内の株式は100株単位と決められていますが海外株はどうなのでしょうか。国ごとにルールが定められていますから、気になる海外株がある場合は調べてみるとよいでしょう。
有名どころとして米国株は1株から購入できます。アップルやマイクロソフト、スターバックスなど知っている企業も多いでしょう。
上記はiPhoneでもおなじみの、アップルの株価です。1株320ドル前後(2020年5月30日現在)ですので、為替が120円としても38,400円程度で購入できます。
また、通信大手AT&Tは30.86ドル前後ですので、3,700円程度で購入できます。
アフターコロナの世界はオンラインでの仕事や授業も増えるかもしれませんから、こういった通信関連の株も注目してみてもいいでしょう。
しかしながら海外株は日本株と異なり手数料が高いために「手数料負け」をする可能性に加えて、為替も関わってきますのでご注意ください。
株の売買が100株と決められているのは日本国内のルールです。
しかし、最近では単元未満株での取引ができるサービスも提供されていますから、投資金額が少額の場合には、そういったサービスをうまく活用し、ポートフォリオを組むことも検討なさってください。