「未成年ですが、株取引はできますか。」
「来年定年を迎えますが大丈夫でしょうか。」
このような質問をよくお受けいたします。
意外と知られていない株式投資における年齢のあれこれ。株式投資は誰でもできます。特に最近では、定年を迎えた方が資産運用の一つとして株式投資を始めることが多いようです。それではさっそく、株取引の年齢制限についてみていきましょう。
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実を言うと、高校生でも中学生でも、はたまた小学生であっても株式投資に参加することができます。また、年齢の上限もなく、定年退職後でも100歳を超えても取引が可能であり、株式投資は生涯を通してできる資産運用の1つとなっているのです。しかし、ここで注意点もあります。未成年が証券会社の口座開設をするためには以下の書類が必要となります。
・家族全員が記載された住民票の写し(コピー可)
・登録親権者(親)の本人確認書類
運転免許証、パスポート、個人番号カード、住民基本台帳カード等
※これは楽天証券の例です。各証券会社により多少の違いがあるので実際に行う際は各証券会社のHPで確認しましょう。
どの証券会社でも基本的に年齢の上限はありませんが、成人していない方が取引を行うには、保護者の同意が必須となります。逆にこれまでサラリーマンをやってきて、定年を迎えた方などにとっては、簡単な手続きで株式投資をスタートできます。我々は株式投資を「ビジネス」と呼称しています。退職をして時間がたくさんできると思いますので、是非、新たなビジネスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
例えば通常の仕事であれば、経験者が優遇され給料が高かったり、資格を必要としたり、定年で退職をしなければならないといった、年齢や経験などによるさまざまな制限がありますよ。
しかし株式投資ではそういったものが一切ありません。経験者や初心者といったことも年齢も関係なく、すべての人が平等に行えるビジネスなのです。
また人生においても株式投資の取引自体が勉強になります。社会の動きに敏感になり、経済の流れをつかめる良い経験やキッカケになるでしょう。定年を迎えた方にとっても社会とのつながりを持てることや、頭を動かすことで定年後の生活の中でとても良い刺激になります。
最近年金問題が取り上げられる事が多くなってきており、漠然とした将来不安を抱える方も多いですが、定年後であってもお金を稼ぐ方法があれば安心感が増します。60歳台の貯蓄額は、2015年の総務省の家計調査によれば、貯蓄平均額が1,805万円、貯蓄中央値額は1,054万円だそうです。
ということは、多くの方が1,000万円前後の貯蓄を持っているということになります。これはほとんどの方がもちろんこれまで貯蓄をしてきた、という額ではなく、退職金がその率をかなり占めているそうです。
しかし「1,000万円があれば安全」というわけではありません。定年後に必要なお金としては、3,000万円が必要とも言われています。多くの方が将来のお金に不安を抱えているので、資産運用に注目が集まってきているのです。
例え今1000万円あったとしても、銀行に預けておいて増える時代ではありません。また、年金がどうなるかも分かりません。また、もし自分の人生は賄えるだけのお金があったとしても、少しだけでも子どもたちに遺産を残したいというのが親心だと思います。
「貯める」という視点から「殖やす」という視点に徐々に世の中が移りつつあり、株式投資をはじめとする資産運用に注目が集まっています。ただし注意しておきたいのは、貯金のすべてを投資につぎ込むことは絶対にやってはいけません。必ずしも資産運用がうまくまわるとは限りません。基本的には生活費を除いた余力分の資金で投資を行うように心がけましょう。
株式投資を始めるのに早すぎる、遅すぎるということはありません。チャンスは何歳であっても平等であり、株取引は誰にでも取り組む事ができる「ビジネス」です。これまでの人生経験を活かしていきましょう。