株トレードを行っていく中で、成功・失敗の両方を必ず体験すると思います。
そんな成功や失敗を「やった!儲かった!」「失敗した…」とその場の感覚だけにしてしまっていませんでしょうか?
こういう感覚や失敗を記録しておく事で、今後のトレードに活かす事が出来ます。
一見面倒で意味があるようにも見えなくても、自分の頭を整理して客観的に物事を見つめるためにトレード記録をつける事を心がけてみましょう。
なお、手書きが面倒な方は、エクセルで記録をとってみるのも良いかもしれません。
目次
売買の記録自体はトレード日記をつけなくても見る事が出来ます。
各証券会社のソフトやアプリで「売買履歴」として表示されているからです。
しかし、そこには「自分なりに分析結果」や「どのような根拠でトレードしたのか」や「利確や損切りの根拠」は見えません。
証券会社の売買履歴はあくまで「履歴」というだけで、自分なりの分析や反省などは見えないですし、そういう部分は時間が経つと忘れてしまうのです。
せっかくの経験も忘れてしまったら何のプラスにもなりません。
その時のトレード状況や考えなどい、細かいメモを書き込むことで、そのトレードを忘れないでおけますので、その後のトレードに活かすことができます。
そして、その「トレード記録」があなたの血肉となり、あなたのトレード技術を高めていきます。
ですので、トレード記録をつけるのであれば、ただの売買記録というだけではなく、「それ以上の部分」についてもしっかりと書いていく事をお勧めします。
しかし、手書きとなると面倒ですし続かない方も多いかもしれません。
そんなときに便利となるのが「エクセル」です。
これから始めていく場合、パソコンのExcel(エクセル)でトレード日記をつけてみるのも一つの手段と言えるでしょう。
以下にトレード日記に書く情報を整理してみましたので、参考にしてみてください。
内容については一例ですが、自分で必要だと思うことはどんどん追加していきましょう。
① 銘柄
② 配当金・優待内容
株価がさがったとしても配当金や優待によっては、損益にならないことがあるからです。トータルリターンを考えましょう。
③ 取引日(購入日/売却日)
④ 数量
⑤ 購入時の金額
⑥ 利益確定・損切判断目安金額
エントリー時に決めておいた利確と損切価格です。
「○○円まで上がったら売る」「○○円まで下がったら売る」というのを決めておき、その金額を書いておきましょう。
⑦ 実際の売却時の金額
⑧ 利益・損益額
購入時と売却時の差額から、純粋な売買による利益・損益額を計算しましょう。
エクセルのよいところは、計算が自動でできるところです。また、配当金や優待でどのくらいの利益が出ているかも書いておきましょう。
⑨ 売却の判断になった理由
なぜ、売却したかを書きましょう。あまり飾らず、素直にその時の考えを書くのがポイントです。
⑩ 備考
最初に設定した「利益確定・損切判断目安金額」は妥当であったかなど、実際の取引を終えた感想や反省を書いておきましょう。
その他気になることをメモするスペースとして使ってください。
これはあくまで最低限となります。
これに対し、あなたが必要と思った項目を追加していきましょう。実際にはこんな感じで良いです。
実際にエクセルで作成した簡単な株の記録です。
優待内容の「×2」というのは、年2回という意味で書いてあります。
次に最終取引日です。すかいらーくの場合は、購入し、売却はまだ行っていないため購入日を入力してあります。
また、アトムは売却して利益確定を行ったため、売却日が入力されています。
この事例ではあまり書いていませんが、実際のトレードでは自分の体験談をいろいろとここに盛り込むのがポイントです。
また、エクセルで表を作るときには、画像の赤丸になっているところの「テーブルとして書式設定」というツールを使うと、簡単に並べ替え・色などが設定できるため、オススメです。
なお、今回はエクセルで解説しましたが、エクセルが元々パソコンにインストールされていない場合は、わざわざエクセルを購入してまで入れる必要はありません。
同じようなソフトであれば構いません。
このようなトレード日記を見返すことは、自分の運用を振り返ることにも使えますし、反省点から分析力も上がります。
記録をつけることで、株トレードにおける「気付き」をどんどんストックすることができ、その積み重ねによって自分の悪いクセなどを発見することができますので、是非、トレード日記をつけるクセをつけてくださいね。